ひとりで陣痛に耐えた4時間
今回が初めての出産だった私。夜中におしるしと陣痛が始まり、病院と連絡を取って朝入院となりました。里帰り出産だったために夫は間に合わず、病院までは母に付き添ってもらいましたが、初産ということもありまだ生まれなさそうなので、母には一度帰宅してもらったのです。
ベッドに横になっているよりも立って歩いているほうが痛くない気がしたので、ひとりで個室の中をひたすら歩き回っていました。そのかいもあってか、助産師さん曰く順調にお産は進んでいきました。
急にトイレに行ったら、まさかの出来事
お昼過ぎには陣痛も2・3分間隔になり、いよいよ出産も近づいているのかなと考えていたころ、急にトイレに行きたくなりました。病院に戻ってきていた母に「いきんじゃだめだよ」と言われてトイレに座ると、急にいきまずにはいられない痛みがきてしまったのです。
陣痛がおさまった瞬間に「これはやばい!」と思い、なんとか服を着てトイレから這って外へ出たのですが、そのときには股に何か挟まっている感覚もありました。私の姿に驚いた母がナースコールを押し、すぐに助産師さんと看護師さんが来ました。
あっという間の出産
かけつけた助産師さんは、私の様子を見てすぐに股を押さえて車いすに乗せると、ダッシュで分娩室に向かいました。そして分娩台に乗ってすぐに破水し、その後3回ほどのいきみで出産できたのです。助産師さんが個室に来てから、約15分弱の出来事でした。
トイレに行ったところから急激に陣痛が進み、本当にバタバタした中での出産だったので、正直に言うと出産の痛みの記憶はあまりありません。しかし出産して長女の顔を見た瞬間は、本当にうれしかったです。
トイレに座ったことで、赤ちゃんがぐっと下がってしまったようです。また、あとから考えればあのときトイレに行きたかったのは破水する直前の合図で、股に何か挟まった感じがあったのは赤ちゃんの頭でした。あっという間の出産となりましたが、今ではとても良い思い出です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:北川なつみ
4歳、2歳、0歳の3姉妹の子育て真っ最中のママ。保育士として約10年認可保育園に勤務し、現在は育休中。子どもたちと毎日たくさん笑って過ごしたいと、日々子育てに奮闘中。