無意識に無理をし過ぎてしまっていた…
4人目を妊娠中、私は専業主婦でしたが、上の子たちは5歳、3歳、2歳とまだまだ手のかかる年齢でした。また長男が幼稚園に通っていたため、朝夕の送迎や、日中は家事や下2人のお世話で体を休めるのが難しい状況だったと思います。
ですが上3人の妊娠中は大きなトラブルがなかったため、今回の妊娠も妊娠前と変わらず家事や育児で動き回る生活を送っていました。振り返ると、「今回の妊娠もきっと順調にいく」という根拠のない自信によって、毎日忙しい家事や育児を優先した生活を送っていた結果、切迫流産に繋がったのかもしれないととても後悔しました。
妊娠21週に腹痛と微量の出血で受診
妊娠21週のときに、夫が夜勤でいない夜中に強めの腹痛がありました。その痛みはすぐに治まったのですが、翌日には微量の出血もありました。
翌日、夫の仕事が休みの日だったので、夫と子どもたち2人の4人で産婦人科を受診。受診時には腹痛も出血も治まっていたのですが、絨毛膜羊膜炎(※)と切迫流産の診断を受け緊急入院となりました。
(※)「絨毛膜羊膜炎」は、腟から卵膜(絨毛膜・羊膜)に細菌が至り、感染を起こした状態を言います。絨毛膜羊膜炎を起こすと、下腹部痛、おなかの張り、おりものの増加、おりものの悪臭などが生じ、状態が進行すれば流産や早産になるおそれがあります。
絨毛膜羊膜炎と切迫流産により緊急入院
担当医から入院期間中は絶対安静で、トイレと歯磨き以外はベッドで寝ているように指示を受けました。また毎日、子宮収縮抑制剤の点滴と、感染治療のため腟消毒を受けていました。私と夫の両親はすぐに会える距離ではないため、夫が職場に事情を話して休みを取り、入院期間中の子どもたちのお世話と家事はすべて夫がしてくれることに。
私は家族の問題は夫と2人で協力して解決していこうと考えていたので、妊娠中に無理していた結果、切迫流産になり周囲にも迷惑をかけてしまったことに対して罪悪感でいっぱいになりました。幸い10日ほどで退院。退院してからは無理のないように家事や育児の合間に休憩を入れたりして、自分の体を第一に考えるように過ごしていました。
妊娠40週に無事出産
その後の経過は良好だったのですが、NST(ノン・ストレス・テスト)検査の結果、担当医から胎児の心拍が少し弱まっている可能性があるとのことで、2度目の緊急入院となりました。
入院当日に「早めに赤ちゃんを出したほうがいいかも」とのことで、陣痛促進剤を使いましたが陣痛に繋がらず……。再度NST検査を受けたところ、心拍に異常ないとのことで気が抜けたのを今でもよく覚えています。入院2日目も陣痛促進剤を投与し、うまく陣痛に繋がり無事に元気な第4子を出産することができました。
今回、絨毛膜羊膜炎と切迫流産と担当医から診断を受け入院となり、今までの自分の行動を深く反省しました。入院から出産までの期間は、自分の体を最優先に考えて過ごし、妊娠40週に無事出産することができました。3人目までは妊娠中に大きなトラブルがなく、今回の妊娠も大丈夫と自分を過信していたことを反省。毎日どんなに忙しくても、自分の体が第一ということを痛感しました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:千葉 里美
7歳、5歳、4歳、2歳の4児の母。約7年間総合病院で医療事務として勤めていたが、結婚を機に退職。現在は育児に専念しつつ、ブログで育児やハンドメイドの記事を執筆。趣味は読書やドライブ。