暮らし始めて知った習慣の違い
結婚前にいろいろな先輩方から「自分の『普通』と相手の『普通』は違うからね」「お互い話し合いと歩み寄りが大事だよ」とアドバイスをもらっていました。そのときは「普通の違い」についてピンと来ていなかった私ですが、実際に一緒に暮らし始めるとお互いの習慣の違いに驚くことばかり!
料理の味付けひとつ、朝の習慣や寝る前の習慣も、お互いの考えや行動がとても新鮮で、ある意味楽しかったのですが、ある日思いがけない喧嘩が起こりました。洗濯物を取り込んだあとのベランダを見て夫が突然少しイラっとしながら「いいかげんハンガーも片付けなよ」と言ったのです。
洗濯物はハンガーごと取り込む?
「ハンガーを片付けろ」と言われても、何のことかまったくわからない私。自分のなかでは、ハンガーはずっと物干しざおにひっかけておくもので、洗濯物を干すときはそのハンガーに干す。洗濯物を取り込むときは当然、洗濯物だけをハンガーから外して取り込んでいました。実家でそうしていたので、ひとり暮らしのときも当然そのようにしていました。
ところが夫は「洗濯物はハンガーごと家の中に取り込むものだ」と言います。ずっとハンガーを出しっぱなしにしていた私のことを「ズボラだ」と思っていたようでした。私にとっては「ハンガーを取り込む」ということのほうが初耳で驚いたので、急に夫にズボラ扱いされて憤慨し、喧嘩になってしまいました。
お互いの「普通」には背景があった
落ち着いて話をしてみると、お互いの「普通」にはそれぞれの背景や考え方があることがわかりました。
私の実家はわりと田舎で、周りは住宅街で近くに大きな道路もありません。周囲の家も、洗濯ハンガーは庭の物干しざおにひっかけたままの家ばかりでした。
一方、夫の実家は都会のマンション。すぐ近くに大きな幹線道路や高速道路が通っていて「外の空気は汚いから洗濯物を外に出す時間も最低限に」とよく親から言われていたそうです。そのため、ハンガーもベランダに出しっぱなしにしていると汚れてしまうから、洗濯物と一緒に取り込むのが当然の習慣だったようです。「外の空気は汚い」という感覚のなかった私にとっては、それにもとても驚いたのを覚えています。
結局ハンガーについては話し合いの結果、洗濯物と一緒に取り込むことで落ち着きました。当時住んでいたアパートもわりと道路に近く、海にも近かったため、ベランダに出しっぱなしだとハンガーが汚れたり傷んだりするだろうと2人で判断しました。
このときは思いがけないことから喧嘩に発展してしまいましたが、お互いの「普通」にとらわれることなく、初めて2人で自分たちの習慣を決められたような気がして、今では良い思い出として心に残っています。
原案・文/よっちゃん
作画/ちゃこ
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