先天性疾患のこどもが成長過程で気になる仕草が出たとき、ママとしてはとても心配です。
まずはどんなことをする必要があるのでしょうか。
Q:1歳なのにハンドリガードをします。成長が遅いのでしょうか
ちょうど1歳の娘がいます。
生後2カ月で心臓の手術をしていますが、完治しております。
今、心配に思っていることは、娘が未だに手をながめたりするハンドリガードをすることと、抱っこした時に喜ぶのですが、噛みついてくることです。
もちろんバイバイやパチパチ、指差しもありません。
しそうな気配もありません。
こんな感じでも個人差の範囲なのでしょうか?
A:発達面で心配があるときはホームドクターなどに相談しましょう
先天性心疾患のお子さんは発達や発育の遅れを認めることがあります。その原因はたくさんあって、胎児期〜乳児期の栄養・呼吸・循環状態も重要な因子と思います。複雑な先天性心疾患をもつ新生児の脳は早産児の脳に類似した「弱さ」を持っているという報告もあります。
ハンドリガードは生後3カ月ぐらいでみられます。「自分の手をかざしてじっと見る」ことを言います。物を握ることや目と手の協調の発達段階前の現象とされています。
ハンドリガードが続くこと以外にも発達面で心配があるときはホームドクターや子ども相談家庭課などといった部署に相談するのがよいと思います。
まずは全身状態、発育、発達の評価を行い、必要に応じて検査を行います。小児循環器の主治医の先生に相談するのもよいかもしれません。(回答/松井潔先生)