「生理痛がつらい」と周りに言えない!
当時生理痛がかなりひどく、月経中は鎮痛薬が手放せない日々を送っていた私。そのときの職場は男性ばかりで、生理痛の悩みを話せる人はいませんでした。
ある日、職場で下腹部の痛みと共に生理がきてしまったとき、なんと、頼りの鎮痛薬を忘れてしまったのです。鎮痛薬なしでは、下腹部痛がひどくて仕事に身が入りません。また、自分でも、顔色が悪くなっていくのを感じるほど。さらに立ち仕事だったので、座ることもできず、自分がフラフラしているのが手に取るようにわかりました。
周囲は男性ばかりだったこともあり、恥ずかしく、生理を理由に少し休ませてもらうことが言い出せえなかった私は「だったら頭痛などの他の理由で休ませてもらおうか……」と頭の中で考えていました。しかし、そのうちに、膝がガタガタと震えてきたのです。
男性の生理への理解度がわからない
私は立っていることができなくなり、思わずその場にしゃがみ込んでしまいました。近くにいた職場の男性が気づき、声をかけてくれたときには、言葉も出なく生理痛と我慢の限界で涙が溢れてきました。
当時の私は、つらすぎて「なぜこんなにつらいのに、誰にも相談できず、何もなかったかのように働かなくてはいけないのだろう……」とすら思ってしまいました。
その後、医務室で休ませてもらい、上司の男性に事情を説明することに。そのときの私は、「男性上司に生理痛を理解してもらえるのかな。怠けだと思われないかな。突然、泣いてしまったことで信用を失われていないかな……」など良からぬことばかりが頭の中で駆け巡っていました。
生理の大変さをわかってくれる男性もいる
私は意を決して、男性上司に生理痛のことを伝えました。すると「大変だったね」という言葉が! その男性上司性は既婚者で、奥さんも生理のたびに大変そうだと話してくれました。
我慢のしすぎは良くなかったということ、医務室には鎮痛薬があるので、必要なら今後使用しても良いということ、生理痛は恥ずかしいことではないと言われ、やさしい言葉に涙が出そうになりました。
私は、男性が生理痛を理解しているのかについては、かなり個人差があると思っています。100%理解してほしいというのは難しいことかもしれません。
しかし、今回はやさしい言葉をかけてくれる男性上司がいました。今後、男性の生理への正しい知識と理解が少しずつでも浸透していってほしいと願っています。
監修/助産師 松田玲子
著者/神崎ハナ
イラスト/塩り
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