年上の彼との遠距離恋愛生活
彼との遠距離恋愛では、主に私が東京に行って会うという形でした。私は一人暮らしで、いつもはアルバイトや学業で忙しかったため、夏季休業などの長期休みを利用して彼のもとへ向かい、その間は彼の家で半同棲のように過ごしていました。
彼と食事を共にして、時間がある日はデートをして一緒に一日を終える。普段、遠距離で会えないからこそ、彼に会えたときの幸せは他と比べることなどできません。彼と過ごすうちに「結婚できたらどんなにいいものか」とふんわり結婚を意識するようにもなりました。
来てくれないなら別れる!腹をくくった北海道デート
結婚を意識し始めてからすぐの大学4年生の秋、彼に「北海道に会いに来てほしい」と言いました。今までは私から彼に会いに東京へと行っていましたが、彼が北海道に来てくれることはなく不公平さも感じていました。たまに「会いに来て」と言うこともあったのですが、彼は「今度行くよ」と言いながら仕事や日程の調整をしない姿に、「軽い気持ちで付き合っているのかも」と寂しさと不安が募るようになり、「来てくれなかった別れよう」という気持ちで一種の賭けに出たのです。
普段の様子とは違って真剣な私の言葉に、彼も何か察したのか、すぐにスケジュールを確認してくれました。そしてその後、彼が北海道に来てくれて、一緒に過ごすことができました。
当時を振り返って、夫は「最初は真剣な恋愛は面倒だと思っていた思った。でも、次第に自分のなかで大切な人になってきていた。“北海道に来てほしい”という言葉に真剣さを感じて将来を見据えて腹を括ろうと決心した」と言っていました。お互いがこの関係をより良く続けていきたいと思っていたようです。
初めての海外旅行でプロポーズ
その後、私は東京での就職が決まり、卒業後は彼と住むことになりました。ある日、卒業旅行も兼ねて彼と韓国旅行へ行くことに。旅行の計画を立てながら、私はソウルタワーで彼にプロポーズをしようと考えていました。しかし、旅行当日、ソウルタワーの頂上に着いた途端になぜか自信をなくしてしまったのです。「私は彼と本当に結婚したいのか」「彼は私と結婚して幸せになれるのか」――。そうやって緊張している間に、ソウルタワー観光は終わってしまい……。
私が「言えなかった…」と落ち込んで歩いていると、ふと彼と遠距離恋愛中の思い出が浮かび上がってきたのです。楽しかったことも不安だったこともあったけれど、私やっぱり彼が好き――。
私は意を決して「結婚してください」と伝えると、彼は「今?! 道の真ん中で?!」と驚いていましたが、すぐに「喜んで。結婚してください」と返事をしてくれました。遠距離恋愛を乗り越えた幸せな瞬間でした。
遠距離恋愛はすれ違いが生じやすかったり、2人でいる未来が見えず1人で悲観的になったりと、会えない寂しさや不安に押しつぶされることもありました。それでも、私たちは人に恵まれ、お互いを思い合い、夫婦になることができました。これからも、彼を愛する気持ちを大切に過ごしていきます。
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著者/遠藤ひろこ