少量の出血が続いた後、多量の鮮血が出たりほさんは病院へ電話をし、「初期の流産は止められないので、安静にしてください」と言われました。前回の流産の経験を思い出し、誰にも助けられない、どうにもならないとわかっているものの、涙を流しながら「誰か助けて、お願いだから赤ちゃんを助けて」と願うのですが……
「きみがママにくれたもの。2度の流産の話」第13話
流産が怖くて、悲しくて泣いていると、長男のハルくんが、
「ママ、だいじょうぶ?」と聞いてくれました。
言葉が遅かったハルくんが、ママを心配して一生懸命考えた1番やさしい言葉をかけてくれたのです。
病院からは、トイレ以外は起き上がらず、横になって安静にしているよう指示され、翌朝すぐの診察予約を入れてもらいました。
パパにも状況を共有し、涙を流しながら横になって帰りを待ちました。
帰宅したパパに体調を問われ、
「(赤ちゃんは)もうダメかも……」とりほさんが答えると……
「ママが先に諦めたらダメだよ」
「赤ちゃん今頑張ってるんだから、大丈夫」
パパがやさしく励ましてくれました。
「そっか、そうだよね」
パパの一言で、折れそうだった心が少し立ち直れたりほさんでした。
次回、出血が止まった!パパの言う通り、きっと大丈夫……
監修/助産師REIKO