補助便座とトレーニングパンツでスタート
トイレトレーニングに挑戦したのは、長男が2歳2カ月のときです。気温が高くトイレに行きやすいという点、失敗したときの衣類が乾きやすいという点から、トイトレをするのは夏が良いと聞いたことがありました。長男は5月生まれのため、1歳では早いかなと思い、2歳の夏に挑戦することにしたのです。
まずは補助便座と、おしっこが出るとおむつの10倍濡れた感じがするというトレーニングパンツを買ってみました。私はそれで長男が気持ち悪がってトイレに行くことを期待したのですが、その期待は見事に打ち砕かれました。長男は補助便座に興味を示すことも、おしっこが出て気持ち悪がることもなく、平気な顔をして遊んでいたのです。
ストレスが溜まっていく私
これではダメだと思い、次はご褒美シールで釣る作戦に変更しましたが、長男はまったく興味を示しません。そこで私は最終手段として、汚れることを承知で普通のパンツをはかせてみることにしました。しかし長男は漏らすだけで、それを何回か繰り返したところでトイレに行こうともしませんでした。
そうしているうちに、私は次第にパンツや床、カーペットを汚されること、そして長男がトイトレをする気がまったくないことに対して、ストレスが溜まっていったのです。
ママ友の話を思い出し、ある決心をする
このままではトイトレが進まない長男に怒鳴ってしまうかも……。そう思っていたある日、私は子育て支援センターで知り合ったママ友のトイトレ体験談を思い出しました。そのママ友にはお子さんが3人いて、上2人のお子さんのトイトレで苦戦した経験から、「3人目は自分でトイレに行きたがるまでトイトレはしない」と言っていたのです。
ところが当時の私は、おむつ代を節約したい、おむつを持ち歩きたくないという思いから、その話を参考程度にしか聞いていませんでした。しかしその話を思い出し、2カ月に渡るトイトレのストレスが溜まってきていた私は、「今は諦めて長男のタイミングを待とう!」と決心したのです。
タイミングがつかめた長男は…
翌年4月、長男は幼稚園の満3歳児クラスに入園しました。その幼稚園ではトイレの時間が決められており、なるべく全員がその時間に行くようにしています。すると長男もタイミングがつかめたようで、担任の先生に「おむつが濡れることが少なくなってきたので普通のパンツにしましょう」と言われました。
そして普通のパンツにしたところ、なんと1週間でおむつが完全に取れたのです! 当時長男は3歳半になっていましたが「トイトレに苦労したあの2カ月間はなんだったんだ……。こんなことならママ友のように、最初から長男のタイミングに任せればよかった」と思いました。
私は長男のトイトレ経験から、次男のトイトレも自分でトイレに行こうとしない限りはやらないことに決めていました。その結果、次男も幼稚園に入園してから2週間ぐらいで、無理なくおむつが取れたのです。親は「トイトレしなきゃ」と焦りがちだけれど、その子のタイミングがきたらおむつは自然と取れるんだなと思った体験談でした。
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監修/助産師 松田玲子
著者:今岡めい
6歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。