子づくりの話題をずけずけと
親戚のおばさんたちは「ちゃんと子づくりしてる?」「若いんだから3人くらいポンポン産んじゃいなさい」など、遠慮のない子づくりアドバイスをしていました。
おばさんたちの標的になっていたのは奥さんのYちゃんで、近くにいた私の娘を指しては「ほら、M(私)ちゃんのとこだって、こんなにかわいくて、子どもっていいわよねー?」など私に同意を求めてくるので、「いやーまあ、かわいいですけどねー」とあいまいに返事をしていました。
それは完全にNG発言!
そんななか突然、おばさんたちの輪に酔った義父が入ってきました。そしてYちゃんに向かって「俺が子どものつくり方を教えてやろうか!」と発言したのです! おばさんたちは「いやだーもうー!」と言いながらゲラゲラ笑っていました。対して私やYちゃんは愛想笑いすらできず、視線を合わせてドン引き。
義父は普段は物静かで穏やかな人ですが、お酒を飲むと人が変わったようにとんでもない発言をしばしばする人です。義父はそこにドンと座って、まだ話し続けそうな勢いでした。
セクハラ発言は逃げるのみ
私自身もそういったおばさんたちのずけずけと踏み込むような話や、義父のセクハラ発言を聞いていたくありませんでしたし、そうした話を娘に聞かせるのも嫌でした。そのため「ちょっと台所手伝ってきますー」と言って娘と退散。そして数秒後に戻り「Yちゃん! ちょっとお手伝いお願いしたいって!」と嘘をつき、なんとかYちゃんも一緒にその場を逃れました。
そして「ごめん、嘘ついちゃったからちょっと娘と遊んでよう」と別室に退避。Yちゃんは「ありがとうございます。私どうしようかと……」とホッとした表情でした。しばらく娘とYちゃんと過ごしてからしれっと部屋に戻ると、おばさんたちや義父はまったく別の話題で盛り上がっており、もうその日は子づくりについて聞かれることはありませんでした。
おばさんたちと義父のいるあの場所に居続けたら、セクハラ発言はもっとヒートアップしていたかもしれません。けれども嫁の立場ではどうにも場の雰囲気を壊すようなことを言えない私やYちゃん。そんなときはうまく逃げるのも正解だなと思った体験談でした。
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著者:山口 花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。