「初産はなかなかお産が進まない」
私が初めて妊娠をしたのは、19歳のときでした。切迫流産などのトラブルはありながらも、なんとか無事に臨月を迎えることができました。病院や市の母親教室で言われていたのは、「初産はお産がなかなか進まないから、陣痛がきても破水していなければお風呂に入ったり家事をしたりして頑張って動くように!」ということ。
いざ陣痛がきたとき、最初は陣痛とわからず便意をもよおしてトイレに通いました。「お昼ごはん食べすぎたかな?」と思いましたが、時間を測ってみるときっちり7分間隔。そのときの時刻は21時でした。
どんどん短くなっていく陣痛の間隔
すぐに出産予定先の病院に連絡し、状況を報告しましたが「初産は、なかなか進まないから頑張って動いてね。もっと間隔が狭まったら連絡ください」とのこと。夕食を作っている途中だったので、陣痛の波に耐えながらコロッケを作って揚げ、お風呂にも入っておくことにしました。
だんだんと陣痛の間隔が短くなっていき、0時ごろには3分間隔になったので再度病院に連絡し、タクシーで病院へ。病院に着いてエレベーター待ちをしているときは、痛くて痛くて床に四つん這いになって痛みに耐えていました。
「子宮口が7cm開いてる!」
産科病棟に着き、内診をしてもらうと子宮口が7cm開いていたようです。「こんなに開いてるよ! もう少し早くこないとだめでしょ!」と言われましたが、反論する気力もありませんでした。そこからはベッドの上で陣痛の痛みに耐え、病院に着いてから30分弱で子宮口が全開大に。
分娩室に移動し、分娩台に乗ってから5分ほどで無事に出産! 陣痛開始から出産まで、4時間半での出産でした。助産師さんには「スピード出産! 若いからだね。お疲れさま!」と言われたのが印象的でした。
「初産だから、陣痛がきてもなかなかお産が進まないだろう。母親教室でも言われたし……」と油断していたら、思いのほかお産が早く進み、病院に着くころには陣痛は3分間隔、子宮口は7cm開いていました。あのまま自宅で痛みに耐えていたら危なかったかもしれません。陣痛がきてからも動き続けたからお産が進んだかどうかはわからないですが、初産でも陣痛時間が短かった私の体験談でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:吉川 みきな
13歳女の子と3歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。