生理が重く、貧血まで。46歳で感じた体の不調
40代前半まで病気なんて無縁。若いころからインフルエンザなどにも感染したことがなく、子どもたちに「お母さんが寝込んでいる姿を見た記憶がない」と言われるくらい健康な体の持ち主。そんな私が、「あれ? いつもと体が違うな」と体調の変化を感じ始めたのは、46歳を過ぎたころです。
特に顕著だったのが、生理のとき。出血と鈍痛がひどくて、時には貧血まで起こすほど。何しろ気分が悪くて、起きていられないのです。そんな状態だったので、生理期間は必要最低限の家事しかできず、ずっと横になっていました。それでも私は、更年期だから「単に生理が重くなっただけ」と軽く受け止め、病院で診てもらおうなんて考えもしませんでした。「生理の期間はつらいけど、それ以外の期間は普通に過ごせる。だから大丈夫」と、数年の間放置。家族は心配していましたが、「私に限って何かあるはずがない。そのうち治るさ」と深刻に受け止めていませんでした。今思えば、なんて甘い考えだったのでしょう。
15年ぶりの検診で子宮筋腫が見つかり手術
30歳くらいまでは、健康診断すら受けたことがなかった私。面倒という気持ちもあり、出産後もほとんど受けていませんでした。しかし、あまりに調子の悪さが続くので、なんだか不安になってきました。そして、ついに女性検診に足を運んだのです。なんと15年ぶり!
結果、子宮筋腫が見つかりました。子宮筋腫とは、子宮内にでき、女性ホルモンの作用によって大きくなる良性の腫瘍だそうです。医師には、「更年期の女性ならば、閉経すれば筋腫は次第に小さくなる。ただ、あなたの場合、その数が多く大きいものもあるので、それが原因で生理の出血量が多くなり、痛みを伴っているんだよ」と言われました。そして「やはり手術で取り除くほうが良いね」と……。
手術は“子宮全摘出”。入院期間も20日間に及びました。今回は15年ぶりに検診に行ったおかげで、不調の本当の原因がわかり、結果として取り除くに至りました。でも「もっと早くに受診していれば、手術ではなく違う治療方法があったかもしれないのに!」と後悔せずにはいられません。検診はやはり大切! 「不調なのは更年期だから」とほったらかしにせずに、毎年、検診や健康診断を受けていればよかったなと思います。
48歳で原因不明の記憶障害が!
48歳で3時間の子宮筋腫全摘出手術を受けましたが、経過も良好で1カ月ほどですっかり元気になりました。しかし、その3年後、今度は突然、記憶喪失に! と言っても子宮筋腫の手術とはまったく関係なく、一過性の健忘症でした。
幸いにも私の場合は記憶は24時間くらいで完全に戻りました。今の医学では、健忘症の原因ははっきりわかっていないそうですが、心身への過度のストレスやショックなども原因のひとつではないかということ。自覚はなくても、心や体はストレスやショックを感じていることもあるそうですが、私が健忘症になった原因はまったくわかりません。
夫と会話中に突然発症しました。健忘症が発症している間は、自分が話したことも行動もまったく記憶がなく、異変を感じた夫が病院へ搬送。MRIの検査結果で「一過性の健忘症」と診断されたのです。まさか自分がそんなことに……家族も私も驚きました。医師からは「一過性の健忘症にも個人差があり、記憶を失くしている期間は24時間の人もいれば、数年に及ぶ人もいる」と聞きました。「24時間で戻って本当によかったぁ」と胸をなで下ろしました。特に、更年期の女性はホルモンバランスが崩れがち。私も知らず知らずのうちにストレスをため込んでいたのかもしれません。
まとめ
私の場合は40代前半まで健康には自信があったのに、更年期のホルモンバランスの崩れ、体調の乱れから、大病も招きやすくなったように思えます。やはり更年期というのは、女性の一生のなかで大きな節目のとき。更年期の不調を甘く見てはいけないと身をもって知りました。そして、「自分を大切にする時期、自分を甘やかす時期なのだ」と考えるようになりました。家族にもそれを理解してもらって、この時期にストレスを抱え込むことがないようにサポートしてもらうことも必要だと思います。今の私は「更年期だから~」を連発して、無理をせず、できないことはできないと断り、自分を甘やかして過ごしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
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著者:よしこ
更年期真っただ中で若干不調。毎年の人間ドックの結果が怖くなり、この症状にはこの食べ物がいいとテレビの健康番組が言えば試してみるアラ還世代。料理大好き、パン職人、ライターのお仕事も楽しんでいます。