実はあまり知られていない物も!小児科医が明かす「お正月子どもにNGな食べ物」とは?

こんにちは。3児のママ小児科医の保田典子です。今回の「ラクになる育児」連載は、人気テーマ「やりがちだけど実はNGな親御さんの行動シリーズ」から、「お正月の食べ物」のお話です。

この記事の監修者

医師保田典子 先生
小児科 | 高円寺こどもクリニック院長

2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。

実はあまり知られていない物も!小児科医が明かす「お正月子どもにNGな食べ物」とは?

 

お正月は親戚が集まって楽しく新年を迎えることが多いですよね(今年はどうなることでしょうか……)。普段食べない食べ物も食べることがあると思いますので、お子さんには気をつけたい食べ物を取り上げたいと思います。

 

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NG1:おもち

お正月といったら「おもち」くらいメジャーな食べ物ですね。ですが、ひゅっと気管支に入りやすく、ねっとりしていて、くっついたら剥がれず、大変窒息しやすい食べ物です。子どもだけでなく、大人も窒息して、毎年お正月の救急外来を混雑させるくせ者です。


ネットなどを見ると3歳ごろからOKとありますが、大人でも窒息の事故があとを絶たないので、3歳になったからと言って安心してはいけません。

 

わが家の子どもはあまり食べないのもありますが、小学生になってもお正月に普通のお餅を食べさせたことはありません。お雑煮に入れるときは、2ミリくらいの薄さの板状のおもちを3センチ幅ほどに小さく切っています。


日本小児科学会では、窒息しにくい食べ方として、以下のように注意を喚起しています。

・食べることに集中させる
・水分を摂ってのどを潤してから食べさせる
・よく噛んで食べさせる
・一口の量を多くしない
・口の中に食品があるときはしゃべらせない
・あおむけに寝た状態や、歩きながら、遊びながら、食品を食べさせない
・食事中に乳幼児がびっくりするようなことをしない
・年長の子どもが乳幼児に危険な食品を与えることがあるので注意する


>「食品による窒息 子どもを守るためにできること」日本小児科学会

おもち以外にも丸くてつるっとしているものは、誤嚥のリスクが高いので、刻んで与えるようにするなど気をつけましょう。

 

NG2:ぎんなん

茶碗蒸しに入っていることの多いぎんなん、私も大好きなのですが、子どもには特に注意が必要です。おもちと同じように、誤嚥の原因になりやすく、さらにぎんなんには神経毒があり、「ぎんなん中毒」を起こすからです。


ぎんなんの神経毒は加熱しても失活しないため、茶わん蒸しや揚げたものでも中毒を起こします。1粒での中毒の報告はありませんが、5歳以下では食べない方がいいでしょう。ぎんなん中毒はけいれんなどを起こし、後遺症が残ったりすることもあります。


ちなみに、大人でも中毒を起こすことがあるので、数十個のぎんなんを一気に食べるなど、食べ過ぎないように注意をしましょう。(私もばくばく食べていた時期がありました。中毒を起こさなくて良かったです……!)

 

1粒くらい食べてしまったくらいなら様子をみてもいいですが、5歳以下の子が4~5粒以上食べてしまったときは、一旦病院に相談しましょう。

NG3:はちみつ

正月料理では、田作りや伊達巻き、黒豆煮などに使われることがあるはちみつ。はちみつは0歳の子には絶対に与えてはいけません。はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、そのボツリヌス毒素によりけいれんを起こしたりすることがあるためです。

 

ボツリヌス毒素は加熱でも失活しないため、煮物などに含まれているものも与えてはダメです。1滴なめてすぐに中毒になるわけではありませんが、誤って1歳未満の子どもに食べさせてしまったときは、病院に相談しましょう。

 

気をつけるべきポイントをしっかり守って楽しい年末年始を!

前にも述べたように、特に年始は毎年老若男女問わずおもちの窒息が非常に多いです。食べさせるときは小さく刻んで食べる、お子さんから目を離さないなど、気をつけましょう。注意すべきポイントをおさえて、楽しい年末年始をご家族と楽しんでくださいね。

 

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