
食べるスピードがはやすぎる!
夫の実家で食事をいただいていたとき、私はあることに気付きました。それは夫の家族の食事スピードがとてもはやいことです。夫は3兄弟で、全員小学校から高校まで野球部に所属しており、体作りのために毎食ものすごい量を食べていたといいます。ゆっくり食べていてはなかなか食事が終わらないため、家族全員がしゃべることなくかき込むようにごはんを食べるのが習慣になっていたのです。
1食を食べるのにかかる時間は5〜10分程度。私の実家では家族で会話をしながらゆっくりと食事をしていたので、最初はその光景にびっくりしました。私は夫の両親から「食べるのがはやくてびっくりしたでしょ。◯◯ちゃんはゆっくり食べていいからね。でもきっと、◯◯ちゃんもはやくなるよ(笑)」と言われました。
なんとも豪快なスイカの出し方
夫の祖母は自宅近くの畑で、さまざまな野菜やくだものを育てています。そのなかでも夏の風物詩となっているのが、甘くておいしいスイカ。私がびっくりしたのはそのスイカの出し方です。適当に切られたスイカが、お皿ではなくお盆に直にドーン!とのせられて出てくるのです。
そして種は多少は飲み込んでも問題ないというスタンス。手が汚れたときのために、一人ひとりにフェイスタオルが配られます。なんとも豪快な食べ方にびっくりしました。
チキンに…白米!?
そして、夫の実家の食卓事情で私がもっともびっくりしたのは、男子3人を育てた義母の豪快すぎる献立です。私と夫がファーストフード店でチキンを買っていくと、義母から「白米も食べるよね? 」と言われたり、メイン級のおかずだと思い込んでいたハンバーグとシチューが同じ食卓に並んだり。なかでもとくに衝撃だったのは、とんかつとミートソーススパゲッティが同時に出てきたことです。あのときの衝撃は今でも忘れられません。
量が多いことはもちろん、私のなかでとんかつは白米と一緒に食べるものだと思い込んでいたからです。それがまさかとんかつとミートソーススパゲッティを一緒に食べる日がくるなんて……。私が驚いていると、義父は「変だよね〜」と正直に言い、義母は「あはは(笑)」とニコニコしていました。
衝撃こそ受けましたが、義母の豪快な献立は私の固定観念を壊してくれ、献立はもっと自由でいいんだと思えるようになりました。
結婚当初は夫の家族の豪快すぎる食卓事情にびっくりしたものの、細かいことは気にしないという精神が素敵だなと思い、夫の家族のことがより好きになりました。そして結婚して数年、私もだんだんと夫の実家の食卓事情に馴染んできています。実際、食事のペースははやくなっていると思います(笑)。
原案・文/今岡めい
作画/ちゃこ
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