間近に控えた子どもの誕生日
わが家の双子の子どもたちは、10月31日のハロウィン生まれ。4歳の誕生日を迎えるとき、子どものお友だちを招いてのパーティーを計画していました。パーティー当日に向け、少しずつ部屋を飾りつけるなど準備を進め、子どもたちも誕生日当日を心待ちにしていました。
不在が続く夫に募る不満
夫は仕事が忙しく、平日は子どもたちが寝たあと遅くに帰宅。休みもなかなか時間が取れず、私も夫とゆっくり話す時間がない日々が続きました。
しかも、私は3人目を妊娠中。日に日におなかが大きくなってきています。子どもたちのお世話や買い出しと、日々の生活で不自由さを感じることも多くなり、夫に手伝ってほしいと思うことも増えました。仕事で仕方ないとはわかりながらも、不在が続く夫に対して私のなかで不満が募り始めていました。
楽しいはずのイベントなのに
誕生日パーティーを翌日に控えた日、夫はもちろん仕事で不在。パーティーの準備をするべく私は、ひとりで買い出しに出かけました。たくさんの飲みものや食材を買い込み、その量は妊婦ひとりで運ぶにはつらいものでした。
また、部屋の飾りつけも時間がかかりましたが、子どもたちのためならと頑張りました。「子どもの誕生日という家族の楽しいイベントのはずなのに、なぜひとりで頑張っているのだろう」「こんなときに夫がいてくれたら……」と思うと、私はだんだんと悲しくなってきてしまい……。「どうせ今日も夫の帰りは遅いのだろう」と期待せずにいました。
夫からの予想外のサプライズ
その日、子どもたちを寝かしつけたあとに、夫が帰ってきました。いつも通りに夕食を済ませると、夫はおもむろに「はい!」とあるものを差し出しました。それはかわいい花束でした。
突然のプレゼントに私が驚いていると、夫から「明日は子どもたちの誕生日だけど、ママも『ママになって4歳』だね。おめでとう」という言葉が。子どもたちの誕生日であることばかりに気を取られて、自分が初めてママになった特別な日であることを、私はすっかり忘れていました。
夫は私が命をかけて子どもたちを生んだことに感謝をしてくれたのです。まさか夫が私のことを考えてくれているとは思っておらず、予想外の行動に、私がこれまで感じていた夫への不満や悲しさは一気に吹き飛んでしまいました。
結婚して子どもが生まれても、ずっと変わらず私を大切にしてくれる夫に、「この人と結婚して本当によかったなぁ」と思います。誕生日パーティー当日も、夫は料理を手伝ってくれたり子どもたちの遊び相手になってくれたりと、パーティーに来てくれたママ友たちも楽しめるよう頑張ってくれました。そんな夫もパパになって4歳。「ありがとう」と「おめでとう」を言いたいです。
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著者/山村智子