手術当日、実家の両親に長男ハルくんを預け、病院へ向かったりほさん。
内診して変化がないことがわかり、ラミナリアを挿入された後3時間ベッドで待機ていると処置室へ呼ばれました。
通されたのは、ハルくんを産んだ分娩室の隣の部屋。
複雑な気持ちで台に上がると、手術が始まって……
「きみがママにくれたもの。2度の流産の話」第18話
手術が終わったりほさん。
麻酔の影響か、まぶたが重くてなかなか目が開きません……。
頑張って目を開けると、風に揺らめくカーテンが見えました。
もう一度目を開けると、ナースコールの受話器が見え、病室であることを認識しました。
終わったのか……全部
こんなにもあっさり、こんなにも一瞬で……
赤ちゃんはもう……いなくなっちゃったのか……
まぶたも体もまだうまく動かないのに、
涙だけがポロポロ溢れ続けました。
お腹の中からいなくなって初めて
“赤ちゃんにもう会えない”という実感が
はっきり湧いてきたりほさんなのでした……。
次回、ようやく目を開けられるようになると、視界の先には……
監修/助産師REIKO