夢に見たような結婚生活
始まった新婚生活は想像以上に楽しく、結婚後も2人でたくさん外出をしました。実家へはドライブがてら帰れる距離で、地元での飲み会にも気軽に参加でき、私にとっては夢にまで見たような結婚生活でした。
そして、結婚してから約2年が経ったある日。待望の第一子を授かり、「いざというときには両家を頼りつつ、楽しく育児ができたらいいな」と思っていました。しかし、その夢は幻となってしまったのです。
夫の転職をきっかけに…
当時、夫はいわゆるブラック企業に勤めており、このままでは命に関わるのでは!?と思うほどの激務ぶりでした。そこで夫婦で話し合い、子どもが生まれる前に転職を決意。ところが、夫が強く希望している会社は勤務条件や理念は理想的だったものの、なんと全国転勤に対応可能であることが採用の条件だったのです。
転勤があってもやりたい仕事を見つけた夫。しかし地元に残りたいという私の思いもわかってくれており、私の様子をうかがってくれました。私は夫にやりたい仕事を頑張ってほしいと思ったので、「全国転勤、せっかくだから楽しもう」と夫の背中を押すことに! 無事に内定をもらった夫は、私の決断に感謝してくれました。
地元に帰りたいと今でも思う
その後、夫は地元から離れた場所での勤務が決まり、家族で引っ越し。私は里帰り出産を経て夫のもとに戻り、新たな土地で家族3人での新生活が始まりました。頼るはずだった両家も遠くなり、知り合いが誰もいない場所での初めての子育てに、何度も「地元に帰りたい」と思いました。
正直に言えば、今でも地元の近くに転勤にならないかなと毎日考えています。しかし、子どもが成長するにつれ少しずつ余裕も生まれ、今ではその土地ならではの食べものや文化、景色や遊び場を楽しめるようになりました。
現在2歳のわが子は、これまでに3回引っ越しを経験しました。今はまだ未就園児なので転勤先で楽しもうと思えますが、今後幼稚園に通い始めたら、頻繁な転勤は子どもの負担も大きくなることでしょう。
子どもの意見を優先し、ゆくゆくは夫に単身赴任をしてもらうことになるかもしれません。帯同するか単身赴任かの分かれ目はいつになるかまだわかりませんが、できる限り夫に帯同し、さまざまな暮らしを家族みんなで楽しみたいと思っています。
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著者/西山百々