熟女系 ~第24話~
こんにちは、フワリ―です。
登校前に長女のフワチョーから「これ直せそう?」と差し出されたのは、水筒カバーのショルダーベルト。
縫い目がほつれ、Dカンから外れて使えない状態になっていました。
フワチョーは裁縫が苦手な私をとても心配していましたが、これなら並縫いで大丈夫そうだし「直しておくから」と引き受けました。
たしかに私は裁縫が苦手。思い立って作った人形の服は古代ローマの人が着るみたいな仕上がりになったし、中学校時代の家庭科の授業では私だけパジャマが完成しなかった……。
でも、娘たちが保育園に入園するときには夜なべして手提げバッグとか作ったし、やればできるはず!
で、帰宅した娘に直したショルダーベルトをドヤ顔で見せたのですが、Dカンを付けずに縫っていたことが判明しました。
こんなことすら気付かないなんて、あぁそうか、これも加齢のせいね。
針穴にもすぐに糸を通せなくなったし……。
人に加齢を指摘されたり、認めたくないのに、その日私は自ら加齢のせいにして、もう一度縫い直しました。
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