みんなは車で公園に行くのに…
同じクラスのお友だちに公園に誘われてウキウキな娘。行こうとしていた公園も歩いてすぐのところにあり、私は一旦娘と家に帰り、荷物を置いて向かおうとしていました。誘ってくれたママたちはみんな車でお迎えにきていたので、そのまま車で公園に向かうとのことでした。
それを見た娘は「私も車で行きたい!」と言うのです。けれども公園の駐車場は数台しか停められないので、「うちは近いから歩いて行くよ」と言い聞かせました。
車で楽しそうなお友だちを見て号泣!
そんななか、公園に行くお友だちが自分の家の車ではなく、お友だちの車に乗り始め、楽しそうに乗る車を交換し始めました。他のおうちの車に乗っているお友だちを見た娘は、「私も○○くんの車に乗りたい!」と言い始め、「乗れないよ」と言うと号泣! それを見て1人のママが「いいよ! 一緒に乗ってく? ちょっとの距離だから大丈夫だよ!」と言いました。
しかし、そのママの車に娘の分のチャイルドシートはありません。そのことを言うと、「もう普通にシートベルトで大丈夫でしょ」と言います。内心「いや、6歳まではチャイルドシートじゃないとダメでしょ!」と思いつつ、「気持ちはありがたいけど、迷惑かけちゃうから」とやんわり拒否。
号泣の娘とピンときていないママ
そのママは普段からみんなのことを気にしてくれるやさしいママで、あくまでもやさしさから提案してくれているようでした。「ね、娘ちゃんも車で行きたいもんねっ」「ああ、泣いちゃってかわいそう」と言ってくれます。けれども私が首を縦にふらないので、娘はますます号泣。
結局娘をなんとかなだめて、車に乗らずに公園へ向かいました。公園に着いてからもそのママは、「娘ちゃん大丈夫だった? 乗せていけたらよかったねぇ、ごめんね」と娘のことを気にしてくれていました。
はっきり断れない苦悩
その後も何度か公園に行くことがあり、同じママに「娘ちゃんうちの車乗る?」と誘われることがありました。そしてそのたびに何かと理由をつけ、娘を説き伏せて断り続けることに。誘われるたびに娘は、そのママの車に乗りたい気持ちがふくらみ、けれども私がダメと言って乗れないので泣いてしまいます。
そんな娘を見ると、そのママに「チャイルドシートがないと乗れない」としっかり言うべきだったかな…⋯と思います。しかし、拒否をすると角が立って、娘が仲の良いお友だちと遊べなくなってしまうかも……と思い、はっきり理由を言って断れずにいます。
幼稚園から公園まで、車に乗る時間はほんの1~2分。時間にすれば短いですが、何か事故にあったらそのママにも迷惑がかかってしまいます。私はどうしても「ちょっとだからいい」と思えず、モヤモヤしてしまうのでした。しかし、いま思えば、そのママは、6歳までチャイルドシートが義務であることを知らなかっただけかもしれません。娘のためにも、そのママにじょうずに伝えられるよう、考えたいと思います。
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著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。