終わりが見えない陣痛に耐えるミロチさんは、少しでも光を……と、看護師さんに想定される出産の時間を聞きました。子宮口が開いていない状態にも関わらず、「1時間後くらいだといいですよね」と苦笑いで答える看護師さん。一瞬見えた希望の光ですが、助産師さんから「子宮口が開いてきて、赤ちゃんも少しずつ下りてきてる。でも1時間後は絶対無理だけど」と言われ、速攻で光は閉ざされてしまいました。
しかし、「辛いのは今だけ。もうすぐかわいい赤ちゃんに会えるわ」と言い残して夜勤の助産師さんが退室し、次にやってきたのは……
2人目は巨大児 第45話
夜勤の方があがり、担当の助産師さんが元気な方に変わりました。
「お……促進剤グイグイいっちゃってますね〜」
と、ミロチさんの経過を確認し、子宮口を見て、
「促進剤入れてから結構経つのに……子宮口開くの、遅くないですか?」
助産師さんの疑問に
「知らんがな! 子宮口に聞いてくれよ!」と心のなかでツッコむミロチさん。
すると、助産師さんの顔色が変わり……
「う〜ん、どうしようかなぁ……思い切ってやっちゃおうかな」
と悩み始め、ミロチさんが怯えていると、
「やっぱやっちゃおう……卵膜破りますね〜。痛くないから大丈夫ですよ」
と言いながら、鋭い器具を出してきました。
卵膜が破られると、ちょろちょろと羊水が出てきました。
少し動くだけで一気に羊水が出ていっているような感覚に不安になり、
「羊水が減ると、赤ちゃんが苦しくならないんですか?」
とミロチさんは助産師さんに質問。
「よく聞かれるんですが、羊水って意外と減りは遅いんですよ」
「ミロチさんはお腹が大きかった分、羊水も多かったので、何も問題ありません」
そっか……お腹が大きくて嫌だったけど、そうなんだ……と納得したミロチさん。
卵膜を切ったことでお産の進みが早くなり、陣痛の顔色が変わり始め……
次回、「総合病院へ行く話だけど……」医師が告げた予想外の結論は……?
監修/助産師REIKO