やりがちだけど実はNG!?パパの「やってるつもり」育児あるあるパート2

今年10月からパパも“産休”が取れるようになり、ますます期待が高まるパパの育児参加。ところが現実はパパの「やってるつもり」にいら立つママも少なくないようです。父親の育児参加のスペシャリスト、大阪教育大学教育学部教授の小崎恭弘先生は「ビジネススキルを育児に生かすといい」と言います。夫婦でスマートに子育てするコツとは? お悩み別に答えてもらいました!

この記事の監修者

保育士小崎恭弘
大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授

兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。

パパにイライラしているママのイメージ

 

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パパやりがちNG1! 子どもの予防注射スケジュールに知らん顔でママにお任せ

ややこしい子どもの予防接種スケジュール、ママにすべてお任せでパパは興味なし。この先も続く予防接種スケジュールを把握して! 

 

小崎先生:「これは予防接種に限らず、パパが子どもの病院のことをどれだけ知っていますかってことですね。小児科、耳鼻科、皮膚科、整形外科……かかりつけ医を全部言えますか。パパが育児をわが事とせず、セカンドという立場でいたら覚えられない。そういうスタンスでいると、夜間救急が必要になった時、役に立たない。それは困りますね。

 

これは仕事と同じなんです。

 

例えば会社で自分がメインでプレゼンしないといけないとなると、どうしますか? 本気で準備するでしょう。でもアシスタントとして関わるなら、内容はそこまで気にしない。本気度が違ってきますよね。

 

そうやって伝えると、積極的ではないパパにも伝わりやすいんじゃないでしょうか」
 

 

パパやりがちNG 2! 爪切りや歯磨きはバトンタッチするパパ。細かい作業=ママだと思ってない?

遊び相手は進んでするのに、爪切りは怖い、歯磨きはやり方が分からないなどと言って、やろうとしません。

 

小崎先生:「こういうパパに気付いてもらいたいのは、ママだって全部得意でやっているわけではないということです。人によって得手不得手はありますよね。ママが得意で喜んでやっている人もいますけど、実は小さな赤ちゃんの手の爪切りなんて、苦手な人は多いんです。

 

前回お伝えした通り、これも育児のスタートが大事。すべてを分担するというわけではないけれど、ある程度夫婦で分担して、自分の”仕事”を意識して生活するんです。そうするとパパも子どもを育てるということに対して自然と主体的になる。育児はお互い初めてですから、親として成長していくんです。パパも覚悟と責任をもって育児に向き合う必要があるんです。

 

今からでも一度話し合ってママの気持ちをしっかりパパに伝えて、分担を決めてみてはいかがでしょうか」

 

パパやりがちNG2! ごはんは食べるだけ。食べたら食器を下げるぐらい

食器を洗ったり、余ったものを冷蔵庫にしまったり、食事のあともやることはたくさんあるのに、片付けまではしてくれません……。

 

小崎先生:「これは最近話題の『名もなき家事』ですよね。生活って本当にいろんなことがあるんです。最近は片付けするパパが増えているけれど、じゃあ献立は? と聞くとほとんどやっている人っていないんですよ。献立を考えるのって大変じゃないですか。僕が育休中の時は献立が本当に大変で。『どうしよう。何食べたい?』って妻に聞いたら『なんでもいい』って言われた時、一番が腹立ちましたね(笑)

 

ただし、自分も育休前は言っていたんです。自分がメインで考えなくてもいい時は、考える意識もないから『なんでもええ』って言っていました。育休を取って初めていろんなことの大変さが分かったんです。これは経験したからこそ分かったこと。

 

ごはんって献立から片付けまでが“ごはん”という家事の範囲なんです。さらに言えば買い物も。料理するだけじゃないんです。パパがたまに料理してくれるのはいいけど、 ご飯ができたときに台所が戦場みたいでは、その後がしんどいじゃないですか。だから家事育児の範囲を分かってないパパに、細かく伝えていくことがすごく大事なことじゃないかなって思います」

 

実は、ママがパパの育児を阻害してるかも?

パパにもっと活躍してもらうためには、ママの変化も必要そうです。

 

「実はパパの育児を阻害する原因はママにあることも多いんです(笑)ママが門番になって槍を持って立っていませんか(笑)見る目が厳しいんです。そうなるとなかなか手伝いづらくなくなるもの」と小崎先生は言います。

 

「ここは私がやりたい」「ここはこだわりがある」という家事育児については2人で共有し、理解することが大事だそうです。

 

「一番うまくいくコツは、パパたちに当事者意識を持ってもらうことです。仕事に変換して考えてもらうと分かりやすいです。これまでに仕事で培ったビジネススキルを育児で発揮する。仕事の企画を立てるとしたら、どうしますか。リサーチして、予算立てて、実践して、CSを充実させるでしょう。クライアントはママです。仕事ができる人は育児もできるものです」

 


 

取材・文/大楽眞衣子
 

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    この記事の著者

    ライター大楽眞衣子

    社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。

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      歯磨きもご飯食べさせるのも、旦那はやろうとしてくれるけど、こどもが「ママがいい!!」って一言言うと、「ママが良いんだって~」と一瞬で丸投げしてきます
      おまえ、もうちょっと頑張れよ?と思う
      そして、歯磨き、食事に携わったママは、自分のことは後回し…切ない
      +45 -5

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