当時、流行っていた”メル友”募集で出会い
20代のとき、私は当時付き合っていた彼氏と別れ、仕事ばかりの日々を送っていました。そのころ流行っていたのは”メル友”という、今でいうマッチングアプリ的なもの。出会い系サイトを通じて、メールのやりとりができるというものでした。
特に恋愛相手を求めてはいなかった私ですが、なんともない日常のやりとりをメールができる相手を探すために登録し、なんとなく趣味が合いそうだなぁと思う相手を見つけたので、ドキドキしつつも私からメールをしてみることに。すると、向こうから「よかったらメル友になりませんか?」と返信がきて、彼と出会ったのです。
実際会ってみることに
しばらくメールのやりとりが続くうちに、お互い似た職業ということもあり、両方とも勤務地を知っていることが判明。そして実際会うことになりました。
会ってみると、お互いの趣味や価値観も合い意気投合。最初のころは少し気をつかって接していましたが、彼のやさしい人柄と、おおらかさにだんだん好意をもつようになり、数回のデートを繰り返した数カ月後、付き合うことに。
そして数年の同棲生活を経たのちに、彼からプロポーズをされ「この人となら、結婚してからもきっと幸せに暮らしていけそう」と思い、結婚しました。私も夫も、結婚式を挙げるなら新婚旅行にお金を費やそうという気持ちが強かったので、結婚式は挙げずに両親の顔合わせだけおこなうことに決めました。
しかしここで問題が起きたのです。
馴れ初めを聞かれたときどうするか
そのころは、出会い系サイトによる男女トラブルがニュースで見られることもあり、顔合わせで馴れ初めを聞かれたとき、「出会い系サイトをきっかけに出会った」と正直に伝えるかどうかとても悩みました。
彼も同じ思いがあり、相談した結果私たちが出した答えは、お互いの両親を不安にさせたくないという思いから、職場での共通の友人を通して知り合ったと伝えることでした。親に嘘をつくのは少し気が引けましたが、顔合わせ当日は、両親に彼の人間性を気に入ってもらえ、結婚をとても喜んでもらえてとにかくひと安心。
ちなみに、親しい友人には正直に「メル友からの関係だよ」と伝えましたが、「どんな出会い方であっても幸せに暮らしていけるなら堂々としていればいい」と言ってもらえて、気持ちがとてもラクになったのは忘れられません。
今では、もうすぐ1歳になる次男と5歳の長男の育児で毎日バタバタしつつも、充実した毎日を送っています。出会い系という形であったけれど、お互いの家族ともいい関係を築けており、もしあのとき彼とメル友になっていなければ今の生活がなかったと思うと、私の選択は間違っていなかったなと実感する今日このごろです。
著者/森 千春
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