貸切バスで結婚式に来てくれた夫の親戚
それぞれ違う地方出身の私たち夫婦は、中間地点になる神奈川県で結婚式を挙げることにしました。
※コロナ禍前のお話です。
そのため、どちらの親戚も長距離移動が必要でしたが、なんと、夫の親戚はバスをチャーターして皆で一緒に来てくれたのです。同じ村から出発して、道中もバスでワイワイ盛り上がり、披露宴でもとびきりの笑顔で祝福してくれました。もちろん帰りも全員同じバスに乗って、写真交換やおしゃべりをしながら帰路についたそうです。
貸切バスで親戚一同が来てくれることになったと聞いたとき、私は「えー!親戚同士がそんなに仲良いの、すごいね!」と驚いたのですが、夫からすると「うちの親戚ならあり得る。普通」という感覚だったのです。
現地集合&現地解散だった私の親戚
一方、私側の親戚は宴席でも大人しく過ごすタイプで、住んでいる場所も各々違うため現地集合&現地解散。「仲が悪い」という訳ではなく、そういう付き合い方が私たちにとっては「普通」の感覚なのです。
成人してからは親戚とは冠婚葬祭で5年に一度会う機会があるくらいの距離感だったので、夫の親戚の仲良しぶりを見て、「親戚でこんなに親しい雰囲気あり得るんだ」とびっくりしました。
夫の親戚全員に新年のご挨拶
年末年始の帰省では、可能ならすべての親戚に会うのも、夫の「普通」。親戚に新年のご挨拶回りなどしたことがなかった私は、マナーや礼儀作法を心得たきちんとしたものを想像し、「うわぁ、ちゃんとできるかな……」と最初は不安に駆られました。
しかし、私の予想に反して、挨拶回りはかしこまった形式ではなく、普通にお喋りをするフランクなものでした。親戚の子どもたちと遊んだり、夫の子どものころの話を聞いたりできたのことが楽しかったです。
そして何より、結婚式の日に何時間もバスに揺られて来てくれた方々に「式に来てくださってありがとうございました」と直接お礼を言えたことをとてもうれしく思いました。
親戚付き合いにおける「普通」の感覚の違いに最初は驚きましたが、今は実家とは違うスタイルのお付き合いができることに新鮮な面白さを感じています。夫の親戚の方々と贈り物をし合ったり、私たちの子どもが、はとこのお兄ちゃんお姉ちゃんと遊んでもらえたりするのが、今では楽しみです。
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著者/ココロナナコ