のちに判明する、かたくりこさんの病名は「境界悪性卵巣腫瘍」。卵巣腫瘍には良性と悪性があり、境界悪性卵巣腫瘍は、ちょうどその中間(ボーダーライン)の悪性度とされています。果たして、かたくりこさんは卵巣腫瘍をどのように治療していくのかーー。
卵巣ボーダーライン 第17話
前回、先生に「境界悪性とわかりました」「再手術が必要なので日程調整のために1週間後にまた来てください」と言われたかたくりこさん。予期せぬ宣告に頭の整理が追いつかず……。
※正しい病名は「境界悪性卵巣腫瘍」といい、英語名では「Borderline ovarian tumours (ボーダーライン・オバリアン・テューマー)」といいます。
※現在、Ⅰ期の5年生存率は99%、10年生存率は97%とされています。
帰宅したあと、先生から告げられた「境界悪性卵巣腫瘍」について自分で調べてみることに。すると……。
境界悪性卵巣腫瘍は低悪性度の異常細胞が発生する病気。膿や粘液などが溜まった袋状の腫瘍は良性で、かたまりのようになったものが悪性。両方が混在する場合は境界悪性が疑われる。放置すると異常細胞が増殖して、他の臓器に転移することもある。今後妊娠を希望する場合は、妊娠に必要な機能を残して手術する。うんうん、なるほど。
ステージⅠ(腫瘍が片側の卵巣もしくは卵管にのみ発生しているケース)だと、生存率は……。ん? 生存率が書かれている……? ってことは死ぬ可能性もあるの!? 次回、人生で初めて自分の死を意識したかたくりこさんは、パニック状態に?
第18話に続きます。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)
かたくりこさんのマンガは、 このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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