弟の態度に変化が
もともと弟は控えめで大人しく、やさしい子でした。そのため、私が初潮を迎えてすぐのころは、生理痛で寝込んでいると「しんどいの? 大丈夫?」とよく心配してくれたことを覚えています。
しかし、弟も成長し9歳にもなると「毎月寝込むなんておかしい」と私に違和感を持ったのでしょう。ある生理中、私が「おなかが痛いから今日は遊べないよ」と伝えると、弟は「そんなにしょっちゅうおなかが痛くなるはずない。姉ちゃんは仮病だ!」と言って怒り出したのです。
弟に生理を教えようと決意する
「仮病だ」と言われた私はショックを受けましたが、同時に「弟は学校にいる女の子にも同じように接しているのだろうか」と心配になりました。
9歳という弟の年齢は、生理が始まるクラスメイトも現れるタイミングです。弟は生理がどのようなものかを知らないから乱暴な態度をとるわけですが、知らないからといって何を言っても許されるわけではありません。
「このままだと弟はクラスの女の子にもひどい対応をするかもしれない」と考えた私は、弟に生理について教えようと決意しました。
理解した弟は…
女の子には月に1回お股から血が出る期間があり、それを生理と呼ぶこと、生理の間はおなかが痛くなったり、全身がしんどくなったりすること、女の子が生理のときはやさしくしてあげること……。私はこれらのことを弟に話して、弟からの「生理はいつ終わるの?」「どうして血が出るの?」といった質問にも丁寧に答えました。
すべての話を聞き終え話を理解した弟は「わかった。なら今は生理中の姉ちゃんにやさしくするよ」と言ってくれ、以降は生理のたびに気をつかってくれるようになりました。
話をする前は「弟にはまだ早すぎる話題かもしれない」とも考えましたが、今となってはやっぱりあのタイミングで伝えてよかったと思っています。
私にとっても「生理に理解のない男性でも、話せば理解してくれる」ということを学ぶきっかけになり、お互いに勉強になった出来事でした。
著者/ごとうゆき
作画/ののぱ
監修/助産師 REIKO
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