幼少期のころから母に「出来が悪い子」だと言われ続けた。ご近所さんへの謙遜だとわかっていても少しずつ傷つき「自信のない子」に育った雪穂。
高校生で付き合った彼には「真面目すぎなんだよ」とあっさり振られてしまった
「可愛くない」「愛嬌がない」過去に言われた言葉が一つずつ心に突き刺さり、すり減り続けた自尊心をなんとか守って、大学生になった。
「僕と帰ってこない妻」第151話
自分の心がこれ以上傷ついてしまわないように、誰も愛さなければいい。
愛されなければ、傷つくこともない。
そう思っていたのに……
「ずっと素敵な人だと思ってました……!」
守り抜いてきた心の領域に一気に飛び込んできた、いつもニコニコしている後輩。
自尊心が削られ続けていた彼女の生活に、変化が起こる……。