生理痛で休む同期
大学卒業後に入社した会社には、毎月1日か2日は生理休暇をとる同期入社のAさんがいました。私は生理痛がほぼなく、Aさんのことで、休むほど生理痛がつらい人もいるのだくらいに思っていたのです。
そして、泊まり込みでおこなわれた研修で、Aさんが生理痛で苦しむ姿を目の当たりにしました。Aさんの顔は青白くなり、おなかを抱えて座り込んでしまうほど。こんなにもつらそうで、生理痛が重い人にとっては動けなくなるほど苦しいものなのだと実感し、つらいとき助けになりたいと思うように。
生理休暇を理解できないのは男性だけでなく…
しかし、Aさんが生理休暇で毎月休むと、同僚の男性たちはたまに冗談めかして「俺も休みたいなー」とぼやくことが。Aさんに直接文句を言う人はいなかったものの、「つらさをわかってあげてほしいな」と思う気持ちがありました。しかし、男性にとってなかなか理解がしづらいのもわからないことではなかったのです。
そんな私が一番驚いたのは、男性ではなく同僚の女性・Bさんの発言でした。「生理痛がつらいのはわかるけど、こんなに休んじゃダメだよね〜。私も生理痛あるけどさ」が口癖のBさんは、Aさんに対し「明日納期だから休まれると困っちゃう」や「私も生理痛つらいときあるけどさ、ほかの人に迷惑かけるの嫌だから出社したんだ~」など、ことあるごとに遠回しな嫌味を言っていました。
むしろ女性だからこそ厳しい!?
男性社員から生理休暇の理解を得られず、嫌なことを言われたという話を時々聞きます。しかし、Aさんに一番つらく当たっていたのは、女性であるBさんでした。
これは個人的な所感ですが、Bさんも生理痛があるけれど仕事は休まない、Aさんだけずるいという考えがあったのかもしれません。しかし、生理痛の程度にも、痛みに対する耐性にも個人差はあります。女性だからこそわかってほしい生理痛の悩みですが、同じ女性だからこそ、その程度の違いがわからず逆に厳しくなってしまったのかな……と考えていました。
私もAさんの生理痛のつらさを見るまでは、正直そこまで生理痛がひどい女性がいるとは知りませんでした。生理痛を理解できないのは男性だけではなく、生理痛のない、あるいはそこまで生理痛のひどくない女性も同じなのかもしれません。
Aさんの件を通して、私は人によって生理痛の感じ方や痛みが違うことを学び、生理痛に対して苦しむ方に寛容でいたいなと思うようになりました。男女問わずその理解がすすめばいいなと感じています。
著者/レイトン愛加
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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