生理は軽く、鎮痛剤とは無縁だった私
自然派志向な家庭で育ったため、小さいころからあまり薬を飲んだことがなかった私。幸い生理は比較的軽く、おなかに違和感がある程度。そのため、鎮痛剤を飲むことはありませんでした。
周囲の人たちが生理痛で鎮痛剤を飲んでいるところを見て、「薬を飲むほど痛いのか……大変だな……」とどこか自分には関係のないことのように感じていたのです。
不妊治療による投薬で生理に変化が
結婚したあと、なかなか子どもが授からず、不妊治療を開始しました。そのときに始まったのが女性ホルモンを増やす薬の服用です。
医者から投薬を続けることで薬の効果は高まるけれど、生理が重くなる可能性も高くなるとの説明をうけました。そして、実際に3カ月ほど経つと生理は重くなり、生理痛に悩まされるように。おなかや腰が重くて痺れるように痛く、冷や汗が止まらなくなるときもありました。
仕事中は立つことも困難になり、早退したことも。それでも鎮痛剤の服用は体によくない気がして、頑なに薬を飲まず、何とかやり過ごしていたのです。
外出中、つらい生理痛に襲われて
そんななか、友人と会う日に突然生理になってしまいました。そして、友人の元へ向かう途中の電車の中で、ひどい生理痛に襲われたのです。急激な腹痛と頭痛で冷や汗がどんどん出て、立っているのもつらくなりました。何度も電車を降りて休んでを繰り返し、途中で動けなくなってしまった私の元に友人が助けにきてくれました。
「薬飲んでないのね? とりあえず薬を買いにいこう。こんな真っ青な顔で相当つらいだろうから、そういうときは飲むべきだよ。このままじゃ帰るのも大変だよ」と言ってくれました。
それから薬局に行き、薬剤師さんと友人に助けてもらいながら薬を購入。服用して30分ほど休むと、さっきまでの痛みが嘘のようによくなりました。友人とゆっくり過ごして、帰るころには何となく違和感がある程度までラクになり、無事に帰宅することができました。
今思えば、生理痛がひどくなってきたときに病院の先生に相談すればよかったのですが、「生理痛が重くなる可能性がある」と聞いていたので言えずにいた私。その後は先生にも相談し、鎮痛剤を出してもらいました。
生理が軽い私には鎮痛剤は不要だと思っていましたが、この経験をきっかけに生理痛のつらさを知り、抵抗のあった鎮痛剤を服用することができるように。きちんと用法用量を守れば、生理中の痛みを和らげ、普段と変わらない生活を送ることができると実感。必要であれば薬に頼って、無理せずじょうずに付き合っていくべきだと学びました。
著者/佐藤ひかる
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
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