
※イラストではマスクを省略しています
たむろする高校生を避けて
コンビニの入口横には、制服を着くずし、見た目が少し派手な男子高校生が3人いて、大きな声でゲラゲラと笑いながら話していました。見た目で判断するのもいけないのですが、「ちょっと柄が悪い子たちだなー」と心の中で思いつつ、息子を抱っこした私は男の子たちの前を通ってコンビニの中へ。
買い物を済ませても男の子たちは同じ場所にいたので、私はまた同じように男の子たちの前を通って自分の車に戻ろうとしたそのときです。
「おい!」…えっ? 私??
「おい! ちょっと!」と男の子の1人が言いました。まさか自分が呼び止められると思わず、別の人に話しかけたのかな?と思いながらそのままスタスタ歩いていると、「おいってば!」と再び声が飛んできました。「え? もしかして私……?」と、少しドキドキしながら男の子たちのほうを振り返ると……。
3人のうちの1人の子が「それ! そこのやつ! 落とした!」と地面を指さしています。男の子が指さしている先を見ると、そこには息子のくつ下が片方だけ落ちていました。
すかさずもう1人の子が「ばか! お前、赤ちゃん抱っこしてんだからお前が拾えや!」と言い、「いやいや、コロナなんだから触っちゃダメだろ!」と言い合っています。
ギャップ萌え!
見た目で「怖そうな子たちだな」と思っていたのが一転、男の子たちのやりとりに思わず笑顔になってしまいました。男の子たちのほうに戻ってくつ下を拾い「ありがとうございます!」と頭を下げると、男の子たちは「いえいえ」と照れたような様子。そんな様子がまたかわいかったです。
くつ下を拾って私たちがその場を去るときにも、息子に向かって「バイバーイ」とニコニコしながら手を振ってくれ、最後まで素敵なギャップを見せてくれた男の子たちにほっこりしてしまいました。
「おい!」と言葉こそ少し乱暴だったものの、やさしさと気づかいで呼び止めてくれた男子高校生たち。子どもを連れていると本当によく話しかけられ、勝手なことを言われて嫌な気持ちになることもあるのですが、今回は予想外のギャップにあたたかい気持ちになりました。
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監修/助産師REIKO
著者:山口花
田舎で1女1男を育てる母。コーチングの資格を子育てに生かしながら日々奮闘中。主に妊娠・出産・教育の記事を執筆している。
って言われたらビビるよね。
見た目じゃなくて声のかけ方。