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諦めていた子育て。パートナーに想いを打ち明けた結果、思いもよらぬ言葉が…【新しい家族のカタチ】

LGBTであり、かつ持病があって妊娠・出産が難しい私は、出産や子育てをすることはできないと諦めていました。けれど、妹に娘が生まれたことで、「出産しなくても、自分の子どもではなくても、私も子どもを愛して育てることができるかもしれない」と希望を抱くようになりました。そうして、悩んだり希望を抱いたりしていた私ですが、あるパートナーとの会話で、人生が変わるような衝撃を受けたのです。

悩む女性のイメージ

 

ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=“新しい家族のカタチ”について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声をご紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。

 

諦めかけていた子育て

私は長い間、「LGBTだから、子育てはできない」と思って生きてきました。また、私は器質性月経困難症という病気を抱えていることもあり、妊娠・出産には子育て以上に不安があります。LGBTということだけでなく、持病があることからも、妊娠・出産自体、私にはきっと難しいだろう……、そんな風に思っていました。「子育てするなら、自分で産まなければならない」、「自分で産まなければ愛せない」という考えに囚われていた私は、「妊娠・出産を諦めるなら、同時に子育てすることも諦めるしかない……。」と、子育てすることを諦めかけていたのです。

 

「私でも親になれるかも」という希望

ところが、数年前に妹に娘が産まれて、そんな私の考えは吹き飛びました。私が産んだ子ではないのに、姪が愛おしくてたまらないし「この子のためなら何でもできる」という強い気持ちがどこからともなく湧いてきたのです。


姪の誕生を通して、私は「自分で産んだ子でなくても愛することができるし、育てることができる」という実感をもちました。産みの親でなくても育ての親になることだってできるかも。そう思うようになったのです。


また、子育てには不安はありますが、子育てのコンセプトを共有できる大人同士がきちんと話し合ってチームを組めば、協力したり分担したりして助け合いながら子育てできるのではないか。そのように考えて、私も育ての親になれるかもしれない……、と、希望を抱いたのです。

 

 

人生の変わる音が聞こえたような出来事

そんなことを同性のパートナーに話してみました。するとパートナーは「私も子育てを諦めていたんだよね。自分の特性とか、いろいろ含めて考えると難しいのかなと思って。でも本当は、私も子育てしたいと思ってる。できればたくさんの大人たちに囲まれた子どもを育てたいって。一緒に責任もって子育てしたい。」と言ってくれたのです。ひとりで悩んだり諦めかけたりしていたけれど、思い切って話してみたらパートナーも同じ気持ちだった……。このことを知って、人生の変わる音が聞こえたような気がしました。

 

 

現在は、パートナーが妊娠に向けて準備をしています。もちろん私も妊活や出産について勉強しているところです。まずは友人に精子提供してもらう予定ですが、もしパートナーの妊娠が難しければ里子を育てることも視野に入れて、里親制度についても学んでいます。


将来的には実子か里子かに関わらず、パートナーや同じ想いをもつ友人も含めた皆でファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)を運営して、多くの親で多くの子どもを育てていければ……と夢を膨らませている日々です。思い切って自分の想いをパートナーに打ち明けてみて本当によかったと思っています。

 

※個人間での精子提供・人工授精は経歴詐称や感染症、生まれた子の将来に近親婚などのリスクがあります。

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
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