社会人になってようやく婦人科へ
私は10代のころから生理不順。半年くらい生理がこないこともあれば、1カ月近くダラダラと出血が続くこともありました。婦人科を受診したほうがいいとは思っていましたが、私には敷居が高い場所に思えて……。
初めて婦人科に行ったのは社会人になってから。職場の健康診断がきっかけでした。当時勤めていた職場では婦人科検診も受けられたので、このとき初めて婦人科に行って、乳がん検診と子宮頚がん検診を体験。
婦人科がどういうところか確認できてハードルが下がったこと、年齢も20代後半になっていて「もしこの先、結婚して子どもを……と考えたら一度ちゃんと受診したほうがいいよな」という思いから、婦人科で生理不順の相談をしようと、検診後、別日に婦人科を予約しました。
検診では特に異常はなかったのですが、後日いろいろ調べてみたら、私は黄体機能不全になっていたようです。排卵はしていないのに生理のような出血があり、基礎体温も低め。基礎体温の周期は高温相と呼ばれる範囲に、体温が届かないこともしばしばで、期間も10日に満たないことが多く、高温相がまったくないときもありました。
ピルの副作用に悩まされる日々
このときはピルを服用して治療をおこなうことになったのですが、副作用がキツくて……。一番つらかったのは吐き気! 吐くまでには至らないのですが、横になっていてもムカムカしていました。ほかに頭痛や顔のほてり、体のダルさもあり、朝起きるのがつらいことも。
治療のためとはいえ飲むのがつらく、あまりにしんどくて先生に相談したものの、「ピルの副作用が妊娠中と似たような症状になるのは仕方ないこと。だから寝る前に処方したんだよ」と言われただけ。
薬を変えることも、改善できる点もないと判断されて、そのまま継続。「寝る前に症状が出るのもなんだかなぁ……」と思いながら、気合を入れて就寝する生活が半年から1年ほど続いたと思います。
転院で転機が!
その後、引っ越しを機に転院。新たに通い出した産婦人科では、先生が「限りある卵子だから、必要になったときに必要な治療をしたらいい」と言ってくださり、ピルは飲まずに経過観察をすることに! 生理の期間が極端に空くようであればホルモン注射を打って生理を待つ、という治療方針に転換しました。
「またあの副作用と闘いながらピルを飲むしかないのか……」と、沈んだ気持ちで受診しただけに、先生から「無理して飲まなくていい」と言われたときは、すごく心が軽くなって気持ちがラクに! 結果、生理周期のリズムがちゃんとでき、高温期もきちんとくることが増えるようになりました。
それから結婚し、2年くらい経っても子どもができなくて「そろそろ不妊治療を始めようか……」と、夫と話し合っていたタイミングで自然妊娠! 30代半ばの年齢になっていたのであきらめていただけに驚きました!
自然妊娠で授かった子は、現在生後4カ月。元気な男の子です! もっと早くに病院を受診していたら状況が変わっていたかどうかはわかりませんが、つらい治療をしなくてもいいという選択肢をくださった先生に出会えたことは「よかったなぁ」と思いました。赤ちゃんもその先生に取り上げてもらえてうれしかったです!
監修/助産師REIKO
文/吉宮星さん
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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