当事者への質問! お友達へのカミングアウトについて
事前アンケートの話題を終えて、参加者から当事者への質問へと話題が移りました。
娘が口唇口蓋裂について知ったうえで、今度はそれを娘の口からお友だちにカミングアウトすることに、相手の反応次第で本人が傷ついてしまうかもしれない。
また、本人の口から周囲にカミングアウトすることは控えたほうがいいのでは?と私自身は考えていたですが、さきほどの当事者の意見を聞いて、隠すことで傷つくことも考えたら、どのように言葉をかけたらいいのかわからない……。
私の質問に対して、主催のえみかさんのお母さんが、当事者の保護者としての経験をもとにこう話してくれました。
「必要であれば周りに口唇口蓋裂への理解の働きかけをかけるなど、わが子を守る気持ちで寄り添うこと」と、えみかさんのお母さんからアドバイスを受けました。
また、こういったトラブルなどにも対応できるために、最も必要な基本的なことを聞いてハッとさせられます。
当事者と保護者。
一番近くて実は一番わかりあうのが難しいのでは……?
そう思っていたことも、えみかさんとお母さんのは乗り越えてきたのだろうなと思うと、わが家もこうありたいなと望みたくなります。
また、他の当事者の方々も各々の経験をもとに、いろいろとアドバイスしてくれました。
口唇口蓋裂を受け入れてくれるかどうかは、残念ながらそれは相手次第になります。
否定的な意見もありますが、受け入れてくれる人はいるというとても親身な言葉に、ずっと不安だった気持ちに少し希望が持てました。
娘が生きていく世界でまずは娘の一番の味方でいたい。
そう強く思えました。
2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師REIKO