あきママさんの真意とは……!?
突拍子もないことを言い出した妻…
「私にとって理想の精子提供ってなんだろう。」
と考えてみたあきママさん。
「私の幸せのために協力したい、と思ってくれる方から精子を提供してもらえたらいいな。ということは、相手は私のことを好きっていうことになるのかな。私もできることなら好きな人の子どもを授かりたいし……。」
そんな風に思ったことから、「私、彼氏作ってもいーい?」と、夫に質問したのでした。
さらに、あきママさんは理想の精子提供者について、妄想をふくらませます。
夫は、「あきちゃんが子どもを授かるために彼氏を作りたいなら、応援するよ。」と目に涙をためて言いました。そして条件も突き付けます。
※個人間での精子提供・人工授精は経歴詐称や感染症、生まれた子の将来に、近親婚などのリスクがあります。
他の人からの精子提供を受けるなら、その提供者とは両想いになる必要がある、だから、彼氏を作らないと実現しない、と言い出したあきママさん。
「ちょっと何言ってるのか分かんない」と夫は混乱します。
しかし、考えた結果、夫は愛する妻が、子どもを授かるためなのだから仕方がないと、涙目になりながら承諾してくれました。
けれど、「もし子どもができても、俺の子だとだまして欲しい」と言います。
「そんなことはできない」とあきママさん。
そんな不安定な夫を見てか、あきママさんは夫に「私が精子提供を受けるのがOKなら、そのことを書面に残して欲しい」と言いました。
もし離婚することになったとき、「俺の子じゃねーし!」などと言われて養育費トラブルなどに発展しないようにしたい、というのがあきママさんの目的のよう。
「言わないよ!!」
ますます追いつめられてショックを受ける夫をよそに、「公正証書ってやつ?」と、とっても冷静なあきママさんなのでした。
◇ ◇ ◇
特別養子縁組制度を進めるに至るまで、こんなふうにして、あきママさんとなすびさん夫婦は、「精子提供」についても議論していたのですね。なすびさんから勧めたものの、なすびさんはあきママさんの意見に引き気味の様子です。ご夫婦の両方が、心から納得のいく道が見つかるといいですね。
※本記事の内容は、個人の主観が含まれており、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。