習い事は何してる?
私には9歳と1歳の姉妹がいます。長女が幼稚園の年少のころ、同じクラスだったNちゃんのママは会うと少し話をする程度のママ友でした。普段天気の話などたわいもない会話をするだけなら話やすい人ですが、ママ友の口からたびたびでてくるのが「習い事は何してる?」。
当時長女は習い事をしておらず、「まずは幼稚園生活に慣れてほしい」というのが私の思いでした。そのため「うちの娘はまだ習い事はしていないです」と私は素直に答えました。
私マウンティングされてる?
すると「何もしてないんだ。うちの子はあれもこれもしたいって言うから、とりあえず全部やらせてて。今は英語とピアノと水泳と習字なんだけど、最近バレエもやりたいって言いだして困ってるの。毎日習い事の送り迎えで疲れるわ~。何もしていないのがうらやましい」と言うママ友。
「この人苦手だな」と思いながらも、「すごい頑張ってるね」と答えるのが精一杯の私。ママ友はそれでもなお習い事の話をし続けるので、私は疲れてしまいました。
距離を置く
このようなやり取りが何度もあり、ママ友の習い事の話を聞くたびに子ども同士を比べたくないのに比べてしまう私。「うちは習わせなくて大丈夫かな」「いや、でも幼稚園に慣れてほしいし」と自問自答している自分も嫌になり、だんだんママ友に会うのが苦痛になりました。
そのため、ママ友となるべく会わないようにお迎えの時間をずらすことに。そうすることで距離を置くことができ、私は晴れ晴れとしていました。たまにお迎えで見かけた際にはやはり、別のママ友にNちゃんの習い事の話を楽しそうにしていました。
習い事に対する考えは家庭によって違うとわかってはいても、ママ友と会った日はいつもモヤモヤしていました。そのため、距離を置くようになってからは子ども同士を比べてしまうこともなくなり、自分自身とてもラクになりました。こういったママ友とはあいさつを交わす程度の距離感で付き合うのが、私には合っていたようです。
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作画/山口がたこ
監修/助産師 松田玲子
著者:石井ゆうき
9歳と1歳の姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。1人目出産直後に夫が転職に失敗したことを機に、お金にまつわることに興味を持ち、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている