習い事とは何してる?
私には8歳差の姉妹がいます。長女が幼稚園の年少のころ、同じクラスだったNちゃんのママは会うと少し話をする程度のママ友でした。普段天気の話などたわいもない会話をするだけなら話やすい人ですが、ママ友の口からたびたびでてくるのが「習い事は何してる?」でした。
当時長女は習い事をしておらず、「まずは幼稚園生活に慣れてほしい」というのが私の思いだったのです。そのため「うちの娘はまだ習い事はしていないんです」と私は素直に答えました。
私マウンティングされている?
すると「何もしていないんだ。うちの子はあれもこれもしたいって言うから、とりあえず全部やらせてて。今は英語とピアノと水泳と習字なんだけれど、最近バレエもやりたいって言い出して困っているの。毎日習い事の送り迎えで疲れるわ~。何もしていないのがうらやましい」と言うママ友。
「この人苦手だな」と思いながらも、「すごいがんばっているね」と答えるのが精いっぱいの私。ママ友はそれでもなお、習い事の話を続けるので、私は疲れてしまいました。
距離を置く
このようなやりとりが何度もあり、ママ友の習い事の話を聞くたびに子ども同士を比べたくないのに比べてしまう私。「うちは習わせなくて大丈夫かな」、「いや、でも幼稚園に慣れてほしい」と自問自答している自分も嫌になり、だんだんママ友に会うのが苦痛になりました。
そのため、ママ友となるべく会わないようにお迎えの時間をズラすことに。そうすることで距離を置き、私は晴れ晴れとしていました。たまにお迎えで見かけた際にはやはり、別のママ友にNちゃんの習い事の話を楽しそうにしていました。
習い事に対する考えは家庭によって違うとわかってはいても、ママ友と会った日はいつもモヤモヤしていました。そのため、距離を置くようになってからは子ども同士を比べてしまうこともなくなり、自分自身とてもラクになりました。こういったママ友とはあいさつを交わす程度の距離感で付き合うのが、私には合っていたようです。
著者:石井ゆうき/女性・会社員。2012年生まれと2020年生まれの姉妹を持つママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
作画:山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています