ママ友息子のタブレットを見て驚愕!
1歳の娘を児童館に連れて行くうちに仲良くなったママ友Aさんは、5歳の息子くんと1歳の娘さんを育てていて、「豪邸に住む完璧な主婦」と評判です。他のママ友からは、家事も育児も手を抜かないという噂を聞いていました。
そんなある日、Aさん親子がわが家に遊びに来ることになりました。豪邸に住んでいるという彼女を一般的な間取りのわが家に招くのは、正直、少し抵抗がありました。
Aさんは、うちに上がると自分の子どもたちをリビングに「どうぞ」と言って放つと、ソファにどっかり腰を下ろし、お菓子をつまみながら、部屋を一望。そして、口を開いて出てきたのは、「うちには吹き抜けにシャンデリアがあって、階段は螺旋なの」という自慢でした。
私は「へぇ〜すごいね! うちにはそんなお金ないから羨ましいなぁ」と、苦笑いで返すのが精いっぱいです。子どもたちが大騒ぎしている間もAさんの自慢話は止まらず、Aさんの子どもがおもちゃを投げようが大声を出そうが知らんぷり。
私はというと、子どもたちのけんかの仲裁をし、こぼれたジュースを拭き、床に散らばったおもちゃを片づけ……まさにワンオペ状態でした。Aさんはそんな私を見ながらも、スマホをいじりながら「うちはリビングの窓、特注なの! 業者さんはこんな大きな窓は初めてだって驚いてたわ」と自分の家の自慢話を続けます。
そこへ突然、Aさんの息子が、新しいおもちゃの写真を見てほしいとタブレットを持ってきました。画面に映っていたのは、なんと足の踏み場もないほど散らかった室内。畳の部屋の奥に、ごく一般的なダイニングとキッチンが見えます。螺旋階段なんてどこにも見当たりません。明らかに「豪邸」ではないその光景に言葉を失っていると、Aさんが慌ててタブレットを取り上げます。「これ、うちじゃないの! おばあちゃんの家で撮った写真なの」とすかさず言うAさん。しかし、横でAさんの息子が「ちがうよ! ぼくんちだよ! おもちゃもぼくの!」と元気に否定……。Aさんは顔をひきつらせ、曖昧に笑いながら話をはぐらかそうと必死な様子でした。
そんなAさんの姿に、私は驚くよりも、見栄を張って必死についた嘘がばれ、慌てふためく様子が、少し気の毒に思えてしまったのです。Aさんは急に「帰るよ」と2人の子どもに声をかけると、遊び足りない様子の子どもたちを無理やり連れて帰ってしまいました。
その後のAさんはというと、児童館で会っても以前のように自慢話をすることはなく、どこかよそよそしい雰囲気を感じるように。目が合えば軽く微笑むものの、会話は長く続かず、距離を置かれているような気がします。きっともう、うちに来ることもないでしょう。
まるで絵に描いたような暮らしを語るAさんに、少し引け目を感じていた私。しかし、それは嘘だったとわかり、これからは見栄を張るような人ではなく、自然体で付き合える人とつながっていたいと思いました。Aさんがどうして豪邸に住んでいるという嘘をついていたのかはわかりませんが、大きな嘘ほどバレたときに気まずくなるもの……。Aさんを反面教師に、見栄を張るための嘘はつかないようにしようと誓った出来事です。
著者:小西希実/30代・自営業。好奇心旺盛な1歳の娘を育てる甘党ママ。夫と娘との3人で暮らしている。ダイエットを宣言しながらも、お菓子の誘惑に勝てない。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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