出産はまだ先だと思っていたら突然早朝に破水
出産予定日より1カ月以上早いある日の早朝5時ごろ、胎動が激しくて目を覚ましました。「今日も元気だなぁ」と思いながら布団で横になっていると、じわ~っと破水したのです。布団に羊水が漏れ、そばで寝ていた夫を急いで起こしました。
すぐに病院へ電話をすると急いで来るように言われ、寝ていた子どもたち2人を起こして車で病院へ向かいました。車内でも破水は続き、病院に到着後の検査で、羊水ゼロの状態でさらに赤ちゃんは逆子でこのまま産むと低出生体重児になるため、NICUがある病院でなければ産めないと言われました。
救急車で運ばれ緊急帝王切開により出産
病院側が大きな総合病院を探してくれたのですが、一番近くても車で1時間かかる病院しかないと言われ、救急車でその総合病院まで運ばれました。
早く出産しないと危険な状況だったため、先生方もバタバタしていて、到着後すぐに帝王切開について早口で説明され、すべての書類にサインを書き、緊急帝王切開がおこなわれました。そして、無事35週0日で2,004gの次男が誕生したのです。しかし、肺の機能が未完成なうえ、「気胸(ききょう)※」を起こしている状態でした。
※気胸(ききょう):何らかの原因により肺に穴が空き、胸腔内に空気が漏れ出て肺が縮んでしまう状態。
次男が退院できたのは約1カ月後
次男は、気胸が治ってさらに退院できる体重になるまで入院が必要になりましたが、約1カ月後、無事に退院しました。しかし次男の場合、退院後はRSウィルス感染症予防のためのシナジスという筋肉注射を、月に1度打たなければなりませんでした。
この注射は近くの小児科では取り扱いがなく、隣町の大きな病院に半年ほど通うことになり、とても大変でした。さらに定期接種(ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、四種混合、水痘症、BCG、麻疹風疹、日本脳炎)もあったため、次男は小さな体でよく頑張ったと思います。小さく生まれた次男ですが、現在は元気に幼稚園へ通っています。
当時は目が回るほどの出産でしたが、今となっては家族で笑い話になっています。ただ後悔しているのは、出産予定日まで余裕があると思って出産準備をしていなかったことや、育児に追われて子どもたちを抱っこするなど、無理してしまったことです。出産の形は十人十色であると実感し、妊娠中に無理をしないことは大切だと改めて気付かされました。
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監修/助産師REIKO
著者:松尾椎香
今年小3長男、小1娘、年中次男を持つ3児の母。実家は両家共に遠方。次男は知的療育中。調理師免許。書道セラピスト。筆文字やピアノ弾き語りが趣味。心理カウンセラーの資格取得を目指して日々勉強中。