おなかを抱えながらの授業
おなかが痛いと思いながら受けていた数学の授業。数学の先生はとても怖い方で、生徒の態度や服装などに厳しく、その先生の授業のときは自然とクラス全体に緊張感が走るほどです。
ただ、その日は授業態度を気にする余裕はなく、「なんとか椅子に座って授業を最後まで受けている」状態。「おなかが痛いけれど、今日の授業はこれで終わりだから最後まで受けたい」と机にかじりついていました。
「姿勢が悪い!」と怒られる
私はおなかを抱えるように座って授業を受けていました。それが先生には怠けているように見えたのか、寝ているように見えたのか、授業の途中で先生から「おい山口! 姿勢が悪い!」と怒られてしまいました。
すぐにピッと起き上がると先生の怒っている顔が。「俺の授業はだらしない姿勢で受けるくらいのもんって言いたいのか!」「もし具合が悪いんならとっとと保健室に行け! 」と生徒たちの前で怒鳴られてしまったのです。
思うように言葉が出ず…
先生の荒々しい言葉に萎縮してしまい、思うように声が出なかった私。
「この授業が最後だから、最後まで受けたい」
「でも、先生の言うように保健室に行くべきだろうか」
「生理痛が……と本当のことを言うべき? でも、みんなの前で生理ですなんて言えない」
「ここで腹痛ですって言ったら言い訳に聞こえてしまうかも」
など、いろいろ考えが浮かんでは消えていきます。そして、やっと出てきたのは「……大丈夫です。すみませんでした」という言葉だけ。
その後、授業は最後まで受けることができました。授業後、事情を知っている友人は心配して声をかけてくれましたが、私は自分の対応にモヤモヤして落ち込んでしまいました。
まとめ
あのとき、先生にどう説明すればよかったのだろう?と考えることもありましたが、私のなかで答えは出ませんでした。
しかし、それから苦手意識のあった鎮痛剤を持ち歩くようになり、必要なときは服用するようになりました。今思えば、我慢するよりも鎮痛剤を飲んだり、体を温めたりするなど、自分でできる対処をするべきだったなと思っています。
著者/山口花
監修/助産師 REIKO
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