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「保育園楽しいね!行こうか」「寂しい思いさせてごめんね」はNG?登園時にママがやりがち行動とは?

保育士の中田馨さんが、子どもが保育園に入園したてのママの実はNGな行動について教えてくれました。ママも子どもも少し園にも慣れてきた今の時期。やりがちNGしていませんか…!?

こんにちは!保育士の中田馨です。保育園に入園して1か月が過ぎましたね。そろそろ園の生活にも慣れてきたころではないでしょうか?

今回は、この時期だからこそ気をつけたいママの子どもへの対応についてお話しします。

 

保育園入園1か月ごろの子どもの姿

入園したてのときは、ママと離れることを嫌がり、迎えに行くまで泣いていた!なんて子もいたと思います。それが1週間、2週間と日が過ぎるうちに泣く強さや時間が変化し、ママとのバイバイも泣かずにできる子が増えてきます。泣いていたとしても「ママとバイバイした後は気持ちを切り替えてあそび始めましたよ」なんて教えてもらい、ホッとしているママも多いかと思います。

 

この頃の子どもですが、保育所に慣れてきたとはいえ、まだまだ保育士との信頼関係が出来ているわけではありません。登園したら、まずは周りを観察し、自分の安心できる保育士のそばに行き自分の安心できるスペースを見つけるところからスタート。生活が始まると徐々に緊張はほぐれてくるのですが、やはりまだまだ緊張の中、生活しているなと感じます。

 

今まで泣かなかったのに急に泣き出したときは

➀気持ちを受け止める

入園してしばらくしたら、泣かなくなった。という子もいれば、入園したときからほとんど泣くことなく過ごしていた子が、この時期に急に泣き出すことがあります。ママとしては「あれ?保育園楽しかったんじゃないの?」と思いがちですが、5月はGWもあるので実はよくある姿です。「保育園、楽しいでしょ!さあ、行こう!」「もう、お兄ちゃんでしょ。赤ちゃんみたいに泣かないの!」なんて励ましてしまいがちですが、こんなときはまずは子どもの気持ちを受け止めましょう。

 

きっと多くの子が、ママとバイバイするのがイヤなのだと思いますので、「そうか。ママとバイバイするのが寂しいのね」など声をかけムギューっと抱きしめてあげてください。「ママ、抱きしめて」と言うと、2~3秒ほどの方が多いですが、思い切って10秒しっかり抱きしめてみてください。

 

今まで泣かなかったのに急に泣き出したときは

②ゆるぎない気持ちで出勤する

子どもに泣かれると「私、仕事にいってもいいのかしら……寂しい思いをさせてごめんね」なんて思ってしまうのが親心。もちろん、調整できるのであれば「今日は子どもとの時間を過ごします!」と保育園をお休みしてOK! しかし、それができないのであれば「私、仕事にいってもいいのかしら……」の気持ちは、スパッと捨てることが大切です。泣く子どもとなかなか離れられず不安な表情になってしまうママもいます。その気持ちもとてもよくわかります。でもね、ママの気持ちが揺れると、子どもは余計に不安になってしまいます。

 

子どもが泣いたら、まず「気持ちを受け止める」。10秒抱きしめると決めたのなら、10秒抱きしめたら「じゃあ、ママ、仕事に行ってくるね」とゆるぎない気持ちで出勤することが大切です。あとは、プロの保育士にお任せください!

 

子どもが体調を崩しかけている子への対応

この時期よくある姿の一つに「体調を崩す」があります。ちょうど季節の変わり目なので、年中さんや年長さんなど保育園に慣れていても鼻水や咳などが出る子もいます。

入園して1か月。これまで緊張で気を張っていた子どもですので、疲れが出てくる頃です。子どもがいつもよりも少し熱が高く、咳、鼻水などがあり「あれ?いつもと様子が違うぞ」と思っても、「せっかく慣れてきた保育園を休ませるのは、何だかもったいない……」と感じてしまうかもしれませんね。しかし、もし仕事を調整できるのであれば1日おうちでゆっくり過ごすのも1つの方法です。

 

体調を崩しかけている子は、保育園でも普段よりもゆっくりペースで生活してもらいますが、やはり保育士や友達の刺激もあるので疲れてしまいます。その点おうちだと、ママのそばで、自分のペースで生活できるので、体調の治りも早いように思います。

 


入園1カ月ごろは、慣れてきたとはいえ「まだまだ子どもは緊張の中、生活しているんだ」ということを頭の隅っこにおいていただくと、子どもへの対応が変わってくるかな?と思います。

 

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    この記事の著者
    著者プロファイル

    保育士中田馨
    一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長

    0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!

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