旅行の2日前に始まった
その日、私はワクワクしていました。2日後に大好きな彼とのプチ旅行が待っていたからです。今回の旅行では、地元の城下町を散策し、食事や買い物をおこない、夜は、お酒を飲みながらホテルでゆっくり過ごす予定でした。
生理予定日が近いことが気になっていましたが、きっと重なることはないだろうと高を括っていた私。しかし旅行2日前のその日、毎月やってくるあの倦怠感と下腹部の違和感が….…。焦ってトイレに駆け込むと、やはり生理が始まっていました。予定より早い生理に驚き、一番に浮かんだのは彼の顔でした。
夜の関わりができなくなる
生理が始まったことを彼に伝えるかどうか悩みました。私は生理痛が軽いため、日中デートをする分には支障はありません。しかし、ホテルの予約をしてくれた彼は、きっと夜の関わりも楽しみにしていたことでしょう。当日、急に「できない」と断るのは、彼をがっかりさせてしまう気がしました。
生理という女性特有の話題について、異性の彼に伝えるのは勇気が必要です。しかし旅行は2人の大事なイベントということもあり、悩んだ末に事前に伝えることに決めました。
彼のやさしい言葉に惚れ直す
電話で伝える勇気がなかったので、LINEでメッセージを送ることに。「今日生理が始まった。旅行には行けるけど、夜できなくてもいいかな?」と。
彼からすぐにメッセージが返ってきました。内容は、「そんなこと気にしなくていい。一緒に過ごせるだけでうれしい。おなかが痛かったらゆっくり休みながら過ごそう」というものでした。
私の体調を気づかってくれる彼のやさしい文面に心が満たされました。旅行当日も、温かい飲み物を用意してくれるなど、私の体調を確認しながら動いてくれた彼。その姿に改めて惚れ直し、幸せな2日間を過ごすことができました。
生理について事前に彼に伝えたことで、気兼ねなく旅行を楽しむことができました。そしてその後、彼との間で生理の話をすることへの抵抗が薄まり、彼との仲もより深まったように思います。
生理について異性に話すのは勇気がいりますが、お付き合いをしている2人にとっては大切な話題です。生理について女性だけで抱え込まず、フランクに話せる環境を作るのは大切なことだと思いました。
著者/井上栞里
作画/ちゃこ
監修/助産師 REIKO
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!