2人目出産予定日の2週間前に息子が新型コロナ陽性
2人目の出産予定日2週間前に、息子が新型コロナウイルス感染症陽性と判明しました。朝は微熱だったのですが、急に熱が40度まで上がり、熱性けいれんを起こしたため、救急車で大学病院に行くことに。病院に着くまでの30分、息子はけいれんが続き、呼びかけに応えず、生きた心地がしませんでした。
病院に着き、処置をしてもらい落ち着いた息子でしたが、その病院ではベッドが埋まっていたため入院ができず、息子だけで市内の大きな病院へ入院することに。私は付き添いができずとても心配でした。
新型コロナで入院した息子の様子
入院した息子の様子は、病院から1日1度電話連絡があり、そのときに聞くことだけしかできませんでした。しかし、数日で意識は回復し、自力でごはんを食べられるまでになり、5日ほどで退院できると聞いたときには、とても安心できました。
子どもの陽性判明後、夫と私は発熱や咳の症状が出たため、病院で検査をおこない、陽性と判定されました。夫と私は自宅療養をしながら、息子が退院できるのを待ちわびていましたが、息子が明日退院という日の夜に「おなかが痛いかも?」と感じるようになり、さらに退院の日の朝におしるしが。まだ我慢できる痛みではあるものの「新型コロナ陽性の状態での出産になるかもしれない」と、とても不安を感じていました。
息子が無事病院から帰ってきたのと同時に…
その後、息子が退院し、家に帰ってきたときには、抱きしめることができて安心し涙がでました。しかし、その30分後におなかの痛みが強くなり、私はかかりつけの産科へ行きました。
病院に着いたときには、陣痛が5分間隔になっていました。病院側が「新型コロナ陽性でも、出産対応します」とハッキリ言ってくださり、心底安心できたのを覚えています。分娩台ではおなかの上でパーティションで区切られ、N95のマスクをつけての出産となりました。しかし、なかなか息ができず、何度も「深呼吸してー!!」と言われたことをおぼろげに覚えています。
赤ちゃんが生まれた瞬間、パーティション越しに一目見られただけで、新型コロナをうつさないために生まれてすぐ赤ちゃんは別室に移動しました。そのまま、私は個室で退院まで隔離状態で、その間は赤ちゃんとは一度も会えませんでした。看護師さんたちが、赤ちゃんの写真を撮って現像したものを持ってきてくれたので、それがとても楽しみでした。
その後、私だけ先に退院することになり、赤ちゃんは私の自宅療養期間が終わるまで病院で預かってもらえることになりましたが、自宅療養期間が明けるまでに産後から1週間かかり、その間、赤ちゃんを抱っこできず、とても寂しかったです。
「出産は命懸け。何があるかわからない」ということを感じ、受け入れてくれた病院のスタッフさんたちには、感謝しかありません。元気に過ごせることが当たり前ではないということを実感したので、家族で、毎日健康に過ごせることを大切にしていきたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:吉田しろ
令和4年生まれの男の子ママ。趣味はドライブ。