徐々に義母からの干渉が始まる
義母は妊娠中の過ごし方について話をしてくるようになりました。内容は食事、体重、服装、日中の過ごし方、夫婦間のやり取りなどについてです。義実家の訪問は義母の希望により月に2~3回に。妊娠前は2カ月に1回程度だったので、明らかに増えました。
最初は一生懸命にさまざまなことを教えてくれる義母に感謝の気持ちもありましたが、だんだんとプレッシャーになり、私は体重を増やしてはいけない、食事もバランスのとれたものにしなくてはいけないなどと思うようになりました。
義母からのプレッシャーがつらくなる
毎月の義実家への訪問も憂うつになっていき、義母は私の顔を見るたびに「おなかの赤ちゃんの調子はどう?」「赤ちゃんのためにあなたがやるべきことはたくさんある」などと言います。
妊娠中に友人と食事に行くと言うと、「どこに食べに行くのか」「何時に帰宅するのか」「遅く帰宅するのは赤ちゃんに良くないので許されないこと」と言うのです。
夫に、義母からのプレッシャーがつらいと話しましたが、「赤ちゃんのことを思ってのこと。素直に義母の言うことを受け入れればいい」と取り合ってもらえませんでした。
私は跡継ぎを産む道具…?
耐えかねた私は、義母に直接話をすることに。「私も自分なりに妊娠期の過ごし方を勉強しているので、あたたかい目で見守っていてほしい」と伝えてみたのですが……。
「嫁に妊娠や家事、育児について指南することが私の使命なのよ! だから、あなたにいろいろなことを教えるのは当たり前。あなたの意見なんて聞いてないのよ! あなたは元気な赤ちゃんを産んで、わが家に跡継ぎを誕生させることだけを考えなさい!」と怒られたのです。私は義母のこの言葉で、この人には何を言っても無駄だと悟りました。
悔しさをバネにする!
自分の考えを持つことが大切だし、義母の言うことを聞くロボットになりたくないと思った私は、義母には不要と言われましたが、妊娠や出産について自分でしっかり勉強をすることにしたのです。義母からさまざまなことを言われますが、私も自分の意見を言うようにしました。
最初は義母が不快な表情をしているのを幾度となく感じましたが、徐々に「よく勉強しているのね」と言われるようになり「あなたにだったら、妊娠・出産の知識があるので心配いらないわね」と言われるように。
義母なりにさまざまなことを考えてのこれまでの発言だったと思います。ショックなことを言われる日は続きましたが、あのとき、義母に意見を言えた自分に拍手を送りたいと思っています。今後もこのようなことが繰り返し起こるであろうと覚悟はしており、自分で学ぶ、調べるなどをして、自分の意見をしっかり義母に言い続けられるように、前向きに考えています。
著者:神崎 ハナ
2児の母。発達障がい児の育児に奮闘中。育児や健康に関する記事を執筆中のライター。教職員や福祉の資格を持つ。