生理は年々悪化していく
10代・20代のころは、特に苦痛だと感じなかった生理。30代で突然ひどくなり「年齢が上がるにつれ、なぜひどくなるんだろう」と不思議に思っていたのです。
私にPMS(月経前症候群)の症状が出るようになったのは35歳を過ぎたころ。それまで感じたことがなかった「気持ち悪い」「腰が痛い」という症状が毎月現れるようになったのです。
生理が始まると体調はさらに悪化。経血量も多く、生理2日目は腰やおなかが痛くて動くのがおっくうになるほどでした。38歳になると、今度は頭がボーッとしてふらつくような症状になり我慢ができず、ついに婦人科に行くことを決意しました。
産婦人科は私にとって敷居が高かった
これまで、友人や同僚たちに「生理が重い」ことを伝えると、婦人科に相談するようすすめてくれていたのですが、私は行くのをためらっていました。
産婦人科に行かなかった理由は、私たち夫婦が子どもに恵まれていないことが大きいです。産婦人科は妊婦さんのためにあるというイメージがあり、自分の中で勝手にハードルを上げてしまっていました。
しかし、実際に産婦人科に行ってみると待合室にいる世代はさまざま。先生の話では「生理に悩み、相談にこられる方は多いですよ」とのこと。気負う必要なんてなかったなと拍子抜けしてしまいました。
医師から言われたのは…
先生に診察してもらい、子宮筋腫があることがわかりました。サイズは6cm。その隣にも1つ、小さい子宮筋腫があるそうでしたが、どちらも現時点では切除の必要がないとのこと。
しかし、子宮筋腫と同時にポリープがあることもわかりました。先生と相談のうえ、そのままポリープを切除することに。突然の手術でしたが、痛みもほぼない状態であっという間に終了。切除したポリープを見せてもらいましたが、大きさは小指の先ほどでした。
その日は、漢方と痛み止めをもらい帰宅。まさか私の子宮が2つも腫瘍を抱えていたなんて……とショックもありました。それほど大きな物ではないと先生からは言われましたが、生理がひどい原因が腫瘍だったとは思いもよらなかったのです。
産婦人科に行ったあと、すぐに体に変化がありました。PMSの症状だけではなく、生理が軽くなったと感じるのです。また、一番驚いたことは生理の予定日です。これまで1週間以上ずれていたものが2~3日のずれに変わり、安定するようになりました。
今は友だちや同僚のすすめを素直に聞いて、もっと早く病院に行っておけばよかったと後悔しています。これまで婦人科の敷居が、まるでエベレストのように高かったことが嘘のようです。
著者/池森 りえ
監修/助産師 REIKO
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