気持ちはうれしい残念なプレゼント
もともと義父母には良い印象を持っていましたが、敷地内同居で頻繁に顔を合わせるようになると、価値観の違いや生活習慣の違いから徐々に苦手に。
そんな中でも、「あちらのご両親と仲良くやりなさい」と実親に口酸っぱく言われていたこともあり、義父母とはお互いに誕生日プレゼントを交換する程度には良好なお付き合いをしていました。
不思議な配色のTシャツや派手すぎる靴下など、正直好みではないと感じるものや、サイズが合わないものをもらうこともありましたが、義父母の気持ちをありがたく受け取っていました。
「プレゼントのレシートある?」
出産直後はバタバタしていたので通販でプレゼントを購入しましたが、翌年の義父の誕生日プレゼントは有名ショップの肌着を贈ろうということになり、私が買いに行くことに。
店舗がショッピングモール内にあったため、子どもを連れて車で向かいました。子どもをチャイルドシートに乗せるのも一苦労。買い物中も抱っこしたり、おむつを替えたりと大忙しでしたが、喜んでくれるといいなと思いながら無事に目当てのプレゼントを買って帰り、後日渡しに行きました。
すると翌日義母がプレゼントを持ってわが家にやってきて、開口一番「レシートある?」と言ってきたのです。
「仲良くしなきゃ」の呪縛
わけがわからずどうしたのか聞くと、サイズを交換してきてほしいとのこと。肌着とはいえサイズが合わないものを贈ってしまったことは申し訳ないと思いつつ、「いつも自分たちは私のサイズも確かめずに買ってくるのに!?」という気持ちと、「子連れでの買い物が大変なことをもう少しわかってくれてもいいのに……」という不満が募り、モヤモヤしてしまいました。
しかし、義父母と仲良くしなくてはという思いがあり、義父母にプレゼントの値段がわかるレシートを渡すのも気が引けて、サイズが合わないと言う義父母のために、私は子どもを連れて再度店舗へと向かったのでした。
夫が帰宅後、この件について話し合い、今後プレゼントは息子である夫が用意することになりました。今回も私ではなく夫が買ってきていたら、義父母に対して嫌な気持ちにならずに済んだのかもしれません。義父母と適度な距離感で良好な関係を保つのは難しいなぁと感じる出来事でした。
著者:三浦朋美/30代女性・主婦。1児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています