親孝行がしたい夫と私
車や電車で数時間離れたところに住む義両親とは、お盆とお正月など年に数回会うだけの関係。夫は常々、「両親には感謝しているから老後の世話がしたい」「何らかの形で親孝行がしたい」と言っています。そんな夫と私は義実家に帰省すると、家の用事を積極的にするようにしています。
ある夏の日、帰省した私たち夫婦は義実家の軒先にハチの巣を見つけたのです! 高齢の義両親にとって、ハチの巣駆除は大変で危険な作業。私たちはさっそくハチの巣駆除の道具を購入してきて、退治することに。
感謝の言葉がなくショック!
義実家のハチの巣はとても大きくなっていたので、退治するのは大変でした。ハチの巣がなくなれば、高齢の義両親に危険が及ばず安心。「良い親孝行ができた!」とうれしく思っていた私たち夫婦に、ショッキングな出来事が。
帰宅して夫からハチの巣駆除の報告を受けた義母が、「ハチなんか気になってなかった。放っておけばよかったのに!」と言ったのです。感謝の言葉もなく拒否するような義母の態度に、私はとてもショックを受けました。
義母なりの遠慮と感謝があった様子
私以上に夫はショックを受けて怒っていました。喜んでもらえると思っていたのに、義母からありがとうを言われなかっただけでなく、余計なことをしたと言われたような気持ちになったようです。しかしその後、義母と話をして、私たちの受け取り方が間違っていたのかも?と気づいた私。
義母はせっかく帰省した息子夫婦にゆっくりしてほしかったのと、申し訳ない気持ちからあの発言になったようでした。照れ隠しで感謝の気持ちと反対のことを言ってしまった様子の義母。本心を聞くことができ、私と夫の親孝行は成功だったと思えました。
義母の発言に一喜一憂した私たち夫婦。義母から期待していた感謝の言葉がなかったので、良かれと思ってしたことが、相手にとっては必要ないことかもしれないと考えて不安になりました。しかし、子どもの気持ちを親はきっとわかってくれる。親にやってあげたいことは、遠慮せずにやっていこうと思いました。これからも夫と親孝行をしてこうと決めた私でした。
著者:三宅ちよこ/30代女性・主婦。フリーランスとして働きながら一男一女を子育て中の母。ファイナンシャルプランナーの資格を持ち、株や不動産投資を副業としている。ライターとして主婦のためのお得な情報や子育てに関する体験談を執筆している。
作画:うちここ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています