いよいよお産が近付いてきた
これは、私が娘を妊娠中のときのお話です。妊娠39週2日の妊婦健診で、産科医から「予定日までに生まれるか五分五分だね。次の健診までに生まれなかったら、入院セット持ってきて。そのまま入院しましょう」と言われました。
私は「もういつ生まれてもおかしくないけど、いよいよかぁー。今のうちに、赤ちゃんが生まれたら行きづらそうなバイキングに行こう!」と思い、実母を誘ってランチバイキングに行ってきました。妊娠後期はつわりもなかったので、食べたい物を満腹になるまでたくさん食べ、帰宅したのですが……。
バイキングで食べ過ぎた?
夕食を終えた20時ごろから、おなかを下したときのような痛みがあり、頻回にトイレに通いました。下痢気味だったので、「バイキングで食べ過ぎたかな……」と思い、特に気にせず過ごしていましたが、トイレに頻回に通う私を見て、夫が「それ陣痛じゃないよね?」と。
私は「陣痛は生理痛みたいな痛みって聞くから、違うんじゃない? これ、いつものおなかを下したときの痛みだし。トイレで毎回便が出てるから、下ってるだけだと思う」と答えましたが、念のため時間を測ってみると、トイレとトイレの間は10分間隔でした。
頻回な下痢は陣痛の始まりだった!
病院に電話して状況を報告すると、「陣痛だったら間隔狭まってくるから、7分くらいの間隔になったら連絡してね」とのこと。「え、これが陣痛なの?」と思いながらもトイレに通い、その都度排便。
しかし、だんだんとその間隔が狭まってくるではありませんか。結局、その後も順調に時間の間隔は狭まり、5分間隔になったところで病院に向かい、無事に出産することができました。
陣痛の痛みといえば、「生理痛のような痛み」や「腰がくだけるような痛み」と聞くことが多かったので、自分の腹痛は陣痛ではないと思い込んでいました。ちょうど排便が頻回だったこともあり、おなかを下した痛みだと思っていましたが、私の場合はその痛みが陣痛の始まりだったようです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラストレーター/ムチコ
著者:吉川 みきな
13歳女の子と3歳男の子の年の差兄弟を育てている母。反抗期の娘とイヤイヤ期の息子の育児に日々奮闘中。上の子を出産後に大学に通い、看護師の資格を取得。現在は看護師としてパート勤務をしている。