陣痛に耐えきれず「切って!」と叫ぶと……
そのころには疲れ切っていて、一晩中痛みに耐えていた私は「もう切って!」と何度も叫んでいました。そこへ担当の先生が来て「帝王切開は今から切る準備をしても2時間はかかるよ! その間痛いよ! 赤ちゃんも頑張ってるんだからあなたも頑張って産みなさい!!」と言われ、なんとか頑張ることができました。その後も他の助産師さんや看護師さんたちに励まされながら、なんとか出産できました。
先生の言葉を聞き「そんな簡単に手術できないんだな」と、すっと腑に落ちました。そのときは怒られた! と思いましたが、力強くはげましてもらってありがたかったです。2人目3人目の出産のときには、あまり叫ばず呼吸もしっかりできたので、短時間で出産できました。
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初めての出産では、「これって陣痛?」「病院に連絡していいの?」と迷うことも多いもの。 一般的には、10分間隔の痛みが1時間以上続いたら病院に連絡するのが目安ですが、破水や不安がある場合は、時間帯に関係なくすぐに連絡しましょう。
陣痛に耐えるママの「切って!」と叫ぶ気持ちはとてもわかりますが、母体側もしくは胎児側に適応となる理由がない限りは帝王切開はできません。手術のための麻酔が効くと陣痛の痛みも和らぎますが、手術そのものは通常1時間〜1時間半、麻酔や消毒などの準備を含めると合計1時間半〜2時間くらいかかると言われています。
また、帝王切開は開腹手術なので、身体への負担が大きい方法です。術後は傷口の痛みが続いたり、回復に時間がかかったりすることがあります。普通分娩も帝王切開もどちらも命がけ、“楽な出産”はありません。
命が生まれるのは、母の強さと覚悟、医療者たちの温かな励ましと配慮、そしてひとつひとつの段取りが重なり訪れる”尊い瞬間”ですね。出産に関わる医師や助産師さん、看護師さんと1つのチームになって出産に挑めると良いですね。
著者:田中優子/30代女性・主婦/8歳5歳2歳の男の子3人のママ。子どもたちと電車を見るのが趣味
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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