「いつかあの時のやさしい彼に戻るかもしれない」
そう信じて我慢しつづけていたけれど、夫はおなかの娘が生まれたあとも、ずっと無関心のまま。
「娘さえいてくれたらそれでいい」そう思っていたけれど
夫は娘がすぐそばで泣いていようが、隣でスマホをいじっているような人になってしまった。
「夫が娘を可愛がらなくったって、私がその分可愛がって、愛情を注げばいい」
「私への愛情がなくなっても、娘がいればそれでいい」
そう思っていた。
だけど、仲良くお出かけしたりする家族や、パパが子どもを可愛がったり、お世話しているところを目の当たりにするたび、羨ましかった。
ずっと「いいな」と思っていた。
休日には家族で公園に行って遊ばせたり、お出かけしたり……そんな思い描いていた「普通の家族」が、羨ましかった。
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