他人の幸せを喜べない
子どもは授かりものと言いますが、どうしても不妊治療中は周りと比べてしまいます。友人の妊娠報告を聞いたりSNSで目にするたびに、心の中でどうして自分にだけ赤ちゃんが来てくれないのかと落ち込みました。
SNSに友人がソフトドリンクの写真を投稿していたり、体調が悪いと言っているだけで、もしかしたら妊娠しているのでは? と勝手に憶測してしまい、いつしかSNSを見るだけでマイナス思考になるように。
私は完全に他人の妊娠を喜べなくなっていました。そして、友人の結婚報告を聞いたり、SNSで見たりするだけで自分よりも先に妊娠するのでは……と怯えるようになっていました。
SNSをやめることに
SNSを見ているとどうしても周りの子どもや赤ちゃんの幸せそうな写真が目に入ります。SNSを見るたびにマイナスな気持ちになっていた私は、赤ちゃんの姿を見るのがつらいことを理由にSNSをやめることにしました。
自分を守るための行動だったSNS断ちですが、他人の幸せを見たくないと思ってしまう私はダメな人間だと思い、余計に落ち込みました。しかし、SNS断ちをしたことで赤ちゃんや子どもの姿を見る機会が減り、穏やかな毎日を過ごすことができたのは事実です。
それでも私には必要な期間だった!
他人の幸せを喜べず、赤ちゃんを見たくない気持ちからSNSをやめてしまった私。女性として、“赤ちゃんを見たくない”なんてダメだよね……と余計に落ち込みましたが、SNSをやめてから他人を気にしてソワソワすることもなくなり、妊娠報告の投稿を見て泣くこともなくなりました。
そしてこの期間が精神面に良い影響を与えたためか、ついに私は妊娠することができたのです。SNS断ちをしたことで「ダメ人間」と自分自身にレッテルを貼っていましたが、私には必要な期間でした。
赤ちゃんを授かりたいと焦っている不妊治療中、SNSで目に入る他人の妊娠報告。私はこんなに頑張っているのに! 私のほうが先に結婚したのに! と比べてしまい勝手に落ち込んでいました。他人の幸せを喜べないからSNSをやめるなんて、どうなの? と思われてしまいそうですが、SNS断ちをして見たくない事実を遠ざけることは、私にとって必要だったと考えています。
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著者:鮫島彩美
0歳の男の子のママ。2年の不妊治療経験があり、念願の子育てを満喫中です。妊娠を機に仕事を退職したことでお金や保険に興味を持ち、現在はファイナンシャルプランナーの資格取得を目指しています。