開始15分で感じた異変
子どもたちがとても楽しみにしていた初回レッスン。異変を感じたのは開始15分ほどたったころでした。息子はだんだん飽きてきたのか、椅子に座っていられず、そわそわするように。「ちゃんと座りなさい」と促しましたが、どうしても長時間持ちません。
それだけではなく先生の話もちゃんと聞かず、鍵盤や教材で遊び始める始末。レッスンはグループで、わが家のほかに3人の子どもたちがいます。周りの子たちはしっかり座って参加しているので、より息子の言動が目立ってしまいました。
蓄積する子どもへのストレス
そんな息子の態度はその後も続きました。やる気のない息子に前向きに取り組ませるのは、私にとって大きなストレスに。一方、娘はちゃんと参加できるので、息子に付きっきりの間、娘を放置してしまうことも度々ありました。
すると親のフォローを受けられない娘はレッスンについていけず、途中で拗ねるようになってしまいました。娘は少しでも失敗するとプライドが傷つき、機嫌が悪くなってしまいます。マイペースな息子と、すぐにへそを曲げる娘に、私はキャパオーバーになってしまいました。
我慢の限界で怒り爆発…!
それまでは、なるべく怒らず、やる気を起こさせる努力をしてきましたが、ついに我慢の限界が。帰宅するやいなや、「やる気ないのだったら、もうピアノやめよう!」と私の怒りが爆発しました。
子どもたちは、今までやさしかった私が急に爆発したので驚いた様子でした。それまで「ピアノつまんない。やめたい」と言っていた息子も慌てて、「やだ! やめたくない!」と言うように。
解決の糸口は別のピアノ教室
どうやら息子もピアノが嫌なのではなく、集中力が続かないのでどうしても途中で飽きてしまうようでした。せっかく始めたピアノをやめてしまうのももったいないので、より短い時間で個別のレッスンをしてくれるピアノ教室に通うことにしました。
個別レッスンであれば息子の集中力が切れても、ほかの子に迷惑をかける心配もなくなります。また、娘が周りと比較して「できていない」と焦ることもなくなったのです。
嫌がる子どもを前向きにさせるのは、親にとって大きなストレスになりました。さらに双子であるため、同時にそれぞれのフォローが必要となり、心労も倍に。子どもに習わせることで、私自身が大きなストレスを感じることもありますが、本人にやる気があるうちは、試行錯誤しながら頑張ってみようと思っています。
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著者:村上 素子
4歳男女双子、0歳5カ月男の子のママ。ドタバタな育児生活と並行し、フリーライターとして活動中。