※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。
※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。
妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。「確実に赤ちゃんが確認できるように」と妊娠6週目と予測したあたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、「排卵日がズレた」「流産」「異所性妊娠(=子宮外妊娠)」という3つの可能性を告げられました。そして迎えた次の受診。「頼む!」という願いもむなしく、またしてもモニターには何も映らず、医師には、異所性妊娠の可能性が高いことを告げられ、すぐに大きい病院へ移ることになりました。そこへ夫から電話が……。
実母もお義母さんも何かとお願いできる距離で、本当に恵まれていると思います……。
だからこそ、甘えた気持ち、油断があって、夫が出張の日に診察を入れてしまったのかもしれません。子宮外妊娠の疑いが出た際には、万が一手術になったときのことまでしっかりと想定しておいたほうがいいのかもしれない――。そういう意を込めて描きました。
ちなみに、夫の出張先は、飛行機で2時間以上かかり、かつ便が少ない場所だったのです。手術の時間には間に合わないかも、ということで、手術の付き添いはお義母さんにお願いしました。お義母さんには「こんなことを頼んでいいのかな? 申し訳ない」という気持ちでいっぱいでしたし、救急車にも「こんな元気な私が乗っていいのか?」というくらい、私の場合は痛いところもなく……。ただ、卵管が腫れていると、腹痛に襲われる方もいるそうです。
医師に「緊急性が高い気がする。手術になるかも。今すぐ大きな病院へ」と言われ、救急車で向かうことになっていたペンコさん。そのまま手術となれば、しばらく家には帰れませんし、まだ1歳の息子さんにも会えません。さらに手術に同意をしてもらう家族も必要だけど、夫はその日出張中……。
そんなペンコさんを助けてくれたのは、実母と義母でした。実母には息子のお世話をまかせ、義母には手術に付き添ってもらうことに。さまざまな方面に申し訳なく思いつつ、救急車に乗ろうとしたら、体温がまさかの38.8度! コロナ禍でこの発熱、手術はどうなる!?
ペンコさんのいうように、まだ幼い子どもがいる状態では、急に入院だ! 手術だ!と言われても、なかなかすぐに「はい」と言えない状況もあるもの。ペンコさんの場合は、実母や義母がそれほど遠くない距離に住んでいたのでなんとかなったようですが、もし自分がペンコさんと同じような状況になった場合、どういった対応をすることになるのか……。日頃から少しシミュレーションできているといいかもしれませんね。
※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※異所性妊娠(子宮外妊娠)とは:受精卵が子宮内膜以外の場所に着床することを「異所性妊娠」と言います。異所性妊娠では、受精卵が卵管に着床するケースがほとんどで、卵管自体が破裂してしまうことがあります。卵管破裂になると大出血が起こり、激痛に襲われ、緊急の手術が必要です。異所性妊娠は、最初のうちは正常妊娠と変わりなく経過するため、自分ではなかなか異常に気付きませんし、妊娠検査薬でも正常妊娠と変わらない反応が出ます。そのため、妊娠に気づいたら早めに産婦人科を受診し、子宮の中に胎嚢があるかを確認することが必要です。
監修/助産師REIKO
ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。
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