「赤ちゃんが欲しい」「そろそろ、私もママになりたい」────仕事やプライベートでどんなに忙しい毎日を過ごしていても、ふとそんなことを思う瞬間が女性にはきっとありますね。妊娠したいと思ったときから、どんな食生活にしたらいいのか、ママになるための体の準備について、今回はご紹介したいと思います。
ちょっと気になる、卵子の一生!
男性の精子は毎日作られていますが、女性の卵子(卵母細胞)は母親のおなかの中にいる胎児期に一生分がつくられ、年齢を重ねるごとに減り続けていきます。
たとえば、生まれたての赤ちゃんには200万個の卵母細胞がありますが、初潮を迎えるころには30万個に。1回の月経ごとに、約1,000個ずつ減少していき、閉経するころには卵母細胞はわずか1,000個になるとされています。もちろん体も年齢を重ねて老化するように、卵子も老化していきます。
赤ちゃんが欲しいと思っても、すぐに妊娠するとは限りません。また、おなかの赤ちゃんの栄養はすべて、母体の栄養から提供されます。まずは赤ちゃんのためにも、妊娠しやすい健康な体でいることが大切です。
ママになるための準備は、まず食事から!
妊娠したいと思ったら、自分の体がママになるための準備ができているのか、毎日の食事内容と自分の体の状態について、まずチェックすることが大切です。
たとえば、忙しいから朝は菓子パン1個しか食べない、肉は太るから週1回しか食べないというような偏った食事が続いているようなら、ママになる前にこうした食事を変えることが必要です。
体にとって必要な栄養がとれているのか、この機会に自分の体を見つめ直してみましょう!
食べ方で体を整え、妊娠力もアップ!
人間の体は、私たちが毎日食べているものでつくられています。体の中を流れている血液や皮膚はもちろん脳の神経細胞まで、食べものからの栄養の影響を受けながら、細胞は毎日生まれ変わっています。
だからこそ、食べものを正しい食べ方でバランスよく食べること。食べ方を変えることで細胞は元気に働くようになり、体も健康になります。もちろん、赤ちゃんを育てるための子宮の環境も整ってきますよ。
毎日の食事を変えることで体調がよくなり、赤ちゃんを迎えるための子宮・卵巣・ホルモンの環境もアップします。ただし子宮や卵巣に病気がある場合は、まずはその治療が必要です。くわしい食事内容については、医師と相談しましょう。
※この記事は、「分子整合栄養医学(オーソモレキュラー療法)」の考え方に基づき、執筆しております。
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。